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「飛び降りたのも、自分の意思なのだから、人のせいにするな」

 クラスのいじめ加害者の女子生徒との話し合いをする機会を設けた。生徒の両親、祖母は出席したが、加害者本人は参加しなかった。話し合いの場で、加害者の父親が、辰乃輔さんの車いすの姿を指さしながら「その足になったのも、飛び降りたのも、自分の意思なのだから、人のせいにするな」と非難した。辰乃輔さんの母親が「自分の子どもがこの状態になったとしても同じことが言えるのか」と質問したところ、「言える」との返答をしている。

 また、加害者の祖母から、大声で罵声を浴びせられた。辰乃輔さんは、その日から睡眠不足となり、寝られない日々が始まった。また、精神的に今まで以上に不安定となり、母親の足と辰乃輔さんの足を紐でしばって、夜間、自宅から抜け出せないようにした。

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「家族のせいにしたい、という姿勢も見受けられる」

 母親は、いじめの重大事態や調査委の設置について適切な説明を受けていない。聞き取りもされておらず、「信用できない」と話していた。学校がいじめをなかなか認めず、認めた後でも十分なケアがされず、学習支援もされないまま、中学校を卒業することになった。特別支援学校へ進学してからも、中学での対応に悩んでいた。

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 ただし、辰乃輔さんが亡くなったあとも、母親への聞き取りもなく、調査委の会合が開かれている。市教委は、母親と話し合うなかで、調査委のメンバーを入れ替えた。すでに一度、母親から聞き取りをしており、期待を寄せる。

「私たちの声を聞いていただいて、調べて欲しいです。学校の対応や自殺との関係も調べてほしいです。記録を見ると、虚実が入り混ざっています。家族のせいにしたい、という姿勢も見受けられるので、そこもきちんと調べた上で、明確なものがほしいです。調査委員会が終わるまでは気を張っていないといけないです」

©渋井哲也

【主な相談先】
 

こころの健康相談統一ダイヤル
0570-064-556(相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります)

 

24時間子供SOSダイヤル(文科省)
0120-0-78310

 

いのちの電話
https://www.inochinodenwa.org/lifeline.php

 

自殺防止センター
https://www.befrienders-jpn.org

 

京都自死・自殺相談センターSotto
075-365-1616(毎週金・土、19~25時)

SNS相談
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よりそいホットライン 
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チャイルドライン
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