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2位 大和田暁(香川照之)

 半沢の宿敵である大和田。前作では取締役たちの前で半沢に土下座をするという屈辱も味わったが、今回ではタッグを組む場面もあります。登場するたびに名言を残す大和田ですが、先日の生放送ではそれらが生まれた経緯を明かし、共演者らを驚かせていました。

香川照之 ©文藝春秋

「最初は何だこいつ?と思ったのですが、ただの悪人じゃなくきちんと損得を考えたうえで色々立ちまわっていて、半沢ほどの正義っぷりもなく、姑息さがあり人間臭くていいじゃないかと感情移入できた」(37歳)

「元々、香川照之という役者が好きだから。しかし香川が大和田を演じると、香川本人ではなく大和田という人間像がキチンとドラマの中で浮かび上がって面白くなるのがもっと大きな理由だ。全編を通じて悪役だが、主人公の半沢と通じる場面もあり、半沢ほどではないもののジェットコースターのような波乱も体験する人間として非常に面白みのある役柄である」(54歳)

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「嫌なヤツなのに憎めない。この人がいるかいないかで面白さが変わります。伊佐山泰二(市川猿之助)とともに顔芸が過ぎるきらいはありますが、ここまで突き抜けた演技だと一周回って面白く見えます」(30歳)

「敵役なんだけど、今回は半沢と共闘して、もっと強大な敵を倒すところが痛快。頭取愛が強いので、頭取のためならなんでもしようとしているところが憎めなくなってくる」(59歳)

「前回は本当に憎たらしい役回りでしたが、今回は半沢と手を組んだりして、敵なのか味方なのかよくわからないところ。そして、主役を食う名台詞の数々。『施されたら施し返す、恩返しです』とか『おしまいDEATH!』『死んでも嫌だね~!』などなど。合わせて、香川さんの顔芸が面白くて、毎回目が離せません!」(56歳)

「香川照之の演技は大袈裟でも、見事にハマってしまう演技力と雰囲気が素晴らしい。無言でも目や表情は勿論、息の吐き方まで演技にしてしまう秀逸さ。歌舞伎役者だけに間の取り方も絶妙だから、堺もつられて良い間を取れる」(58歳)

「圧倒的な存在感がある。『嫌だね!』と半沢の申し出を拒絶する遣り取りは、子供じみた味もあり、キャラクターの底知れぬ感じがよく出ている」(57歳)