1ページ目から読む
4/5ページ目

1位 半沢直樹(堺雅人)

 言わずもがなの物語の主役。前作の最後に子会社への出向を命じられ、一時はどうなるかと思われた半沢ですが、その姿は変わることなく、再び東京中央銀行に帰ってきました。

 半沢を演じる堺は、制作発表会見で「ようやく帰ってきました。すごいカロリーの詰まった作品。壮大な物語がようやく始まった感じです」と感慨に耽るなど、7年分温めた思いの強さが感じられました。

堺雅人 ©文藝春秋

「大和田さんと悩みましたが、やはり主役はこの人。個性的な悪役陣を、穏やかそうでいて物申す時は切れ味たっぷりに相手を斬っていくあの長ゼリフは堺雅人さんならでは」(48歳)

ADVERTISEMENT

「銀行から子会社にとばされても、くさらずに頑張る姿が好きです」(70歳)

「一昔前までは、勧善懲悪が日本人の道徳の基本であったと思う。しかし、昨今はその体系が根本から崩れ、自分さえ、あるいは自分の周りさえよければいいという、自分たちファーストがまかり通っている。それをよしと思わぬ、主人公・半沢直樹は立ち上がる。途中経過では、さんざん不利な面も多いし、虐げられるが、最後は逆転ホームラン倍返しの顛末。戦略、戦術の勝利なのだろう。心地よく溜飲が下がる視聴者の待望の瞬間だ。決して間違ったことをやってない主人公(庶民の代表ともいえるが)、弱者の立場を痛いほど知っているキャラクターに視聴者は共感・納得する。こういう人に企業経営を任せたい」(68歳)

「組織や権力におもねることなく、身をもって不正を果敢に正していくところ。また友情に厚く、部下や仲間の美点をきちんと理解し、大切に伸ばしていくところ。(前シリーズで、滝藤賢一演じる)近藤の裏切りを許すシーンには胸が熱くなった。人がついていく人というのは、自分の保身を第一になどしないことがよくわかる」(47歳)

「やっぱり主役!不屈の精神と入念な下調べ、万全の準備で敵と戦うバンカーの鑑!」(57歳)

「現代の水戸黄門である」(64歳)