文春オンライン

「なぜ日本人はVTuberに“投げ銭”をするのか」専門家集団が分析 上位16人に10億円が!

2020/09/24
note

次に起きるのは「大プラットフォームからの離脱」

――動画投稿が主だったところへ生配信が出てきて、収益方法としても広告モデルから月額課金、そして投げ銭が出てきました。配信文化を専門にする「配信技研」さんは今後どんなことが起こると予想しているのでしょう?

 インターネットの流れを振り返ると、最初にテキストの時代があって、画像の時代を経て動画の時代がやってきました。スマホやPCでは動画以上のコンテンツはないので、行きつくところまで来た印象を持っています。次に何か進化するとすればたとえばVRゴーグルのようなハード面の進化が必要になると思います。ただ普及までの道のりは遠いでしょう。

実写配信者としては日本最上位の世界8位にランクインしたM.S.S Project

 むしろ先に起きそうなのは、YouTubeのような大きなプラットフォームからの離脱でしょう。

ADVERTISEMENT

 AppleとEpic Gamesの訴訟をご存知の方も多いと思うんですが、個人が動画を配信する方法や決済システムが便利になっていけば、プラットフォームの高い手数料を回避するために離脱が起きる可能性は高い。個人とプラットフォームのパワーバランスは大きく変わっていくはずです。個人に個人がお金を払う文化が育ってきた日本で、世界に先駆けて革命が起きる可能性も十分にあるでしょう。

 何にせよ動画の生配信はコンテンツの最先端で、面白いことが起きる場所であることは間違いない。これからも注視していきたいです。

「なぜ日本人はVTuberに“投げ銭”をするのか」専門家集団が分析 上位16人に10億円が!

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー