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2020/10/13

有言実行する姿が格好良かった北條さん

 そして、もう一人。心の中で応援してる先輩が北條史也さんです。同じ野手ですし、1年目からずっと横にいたというか、僕が付いていったので、多くの時間を過ごさせてもらいました。寮にいた時は、夜遅い時間に鳴尾浜のグラウンドに出て2人で素振りをしたことは何度もありました。室内練習場もあるんですが、あえて外でスイングして、いろんな野球の話をしてもらいました。その日の2軍の試合のこととか、北條さんは自分の打席もよく見てくれていて「あの打席はこうやったぞ」「あれは良かったな」とか、細かいアドバイスもくれて、それが自分はすごく勉強になってました。

北条史也 ©文藝春秋

 皆の前では結構、ふざけますし、よくイジられてたんですが、2人で会話する時は、いつも真面目に答えてくれました。優しい人なんです。大勢いたら他の先輩方と一緒になっていじめられたりしたので、自分としては2人でいたかったです(笑)。僕にとってすごく良い時間で大切な時間でした。引退した後、北條さんが記者の方の取材で「ヨコの分まで自分が頑張る」と言ってくれているのを見て、泣きそうになりました。めちゃくちゃ嬉しかったですし、そこまで自分のことを考えてくれると思ってなかったので、胸が熱くなりました。その後、横浜スタジアムでのクライマックスシリーズ・ファーストステージで逆転の三塁打でヒーローになって……さすがだなと。有言実行する姿が格好良いです。

 昨年のシーズンオフに北條さんの家にお邪魔させてもらって、奥さんも交えてゆっくりと話をすることができました。自分にとっては“お兄ちゃん”みたいな存在で、頼りになる先輩でした。最近、1軍にも昇格されて、8日の広島戦では先制の2ランホームランを放ちました。打球を見てても、やっぱり北條さんはすごいです。今はスタメンで出る試合も多くなってるので結果をチェックするのが楽しみです。横山さんも、北條さんも、苦しい時期を経験されています。そんな姿を知っているからこそ、もっと活躍して欲しいですし、僕の“お兄ちゃん”たちは必ずやってくれるはずです!

 構成/チャリコ遠藤

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