9月27日に惜しまれながらも放送終了を迎えたドラマ『半沢直樹』(TBS系)。今作では、半沢直樹(堺雅人)や大和田暁(香川照之)、そして中野渡頭取(北大路欣也)などの主要キャストはもちろん、本シリーズから登場した“新キャラ”にも大きな注目が集まった。
なかでも、犬猿の仲である半沢と大和田が共闘するうえで大きな鍵を握っていたのが、段田安則さん演じる紀本常務だ。
一見、半沢の味方かと思いきや、実は“裏の顔”を持ち、政界ともつながって暗躍した紀本常務。そんな“悪役”を見事に演じきった段田さんに、最終回の放送後、『半沢直樹』の撮影秘話について伺った。(全2回の1回目/後編に続く)
◆ ◆ ◆
――本シリーズでもまた、日本中が『半沢直樹』に釘付けでした。SNSなどでは「半沢ロス」との声も多く見られますが、段田さんは最終回の放送を終えた今、どんな心境ですか?
段田 ホッとしたような気持ちです。これはどの作品でもそうなんですが、やはり自分の仕事が無事に終わると、なんだか安心しますね。
――これだけの注目作となると、段田さんの周りでもいつも以上の反響があったのではないかと思います。
段田 そうですね。今まであまり連絡をとっていなかった方が「観たよ」とメールしてくれたり、あとは宅急便のお兄さんも「観てますよ」と言ってくれました(笑)。
友達が送ってくれた「なだぎさんのモノマネ」
――お笑い芸人のなだぎ武さんも、紀本常務の顔マネをされていましたね。
段田 そうなんです。友達が「似てるよ」と言って送ってくれて、「え、僕のモノマネしてるんだ」と思って見たんですけど、たしかに似てましたね(笑)。ただ、以前、蒼井優さんが僕にそっくりな人をネットで見つけたこともあったんです。京劇の役者さんで、たぶん中国の方なんですが、その写真を見せてもらったら、本当にそっくりでした(笑)。