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『半沢直樹』で紀本常務を熱演 段田安則が明かす「大和田との“幻のシーン”があったんです」

段田安則さんインタビュー #1

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出演できたのは“舞台が中止になったから”

――今回、段田さんが『半沢直樹』に出演できたのは、春先に予定されていた舞台がコロナの影響で中止になり、その間のスケジュールが空いたためだったと伺いました。

段田 コロナの影響で舞台が2本なくなりました。それで3カ月くらい、本当に仕事がなくなったということもあって、本来なら舞台に続けて出演していたはずの時期に、ありがたくも『半沢直樹』に出演させてもらうことになったんです。

 

――もともと、7年前の第1シリーズもご覧になっていたんでしょうか?

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段田 前作も、全てではないのですが何話か観ていて、面白いなぁと思っていました。なので、オファーが来たときは「お、あの作品だな」と。

「現場に行ったら意外とすぐに慣れました」

――これまで数々の作品に出演されてきた段田さんですが、3カ月もお芝居から離れた経験というのは、コロナ前にはなかったことではないでしょうか。

段田 そうですね。こんなに長い間、映像も舞台もやらなかったのは初めてですね。

――そうした自粛期間を経て、いきなりの仕事が“演技合戦”ともいえる『半沢直樹』ですよね。

段田 何ヵ月も仕事をしていなかったというのもあって、たしかに最初は少し戸惑うこともありました。それでも、現場に行ったら意外とすぐに慣れましたね。私が関わるのは主に堺さんと香川さん、それから北大路さんでしたが、皆さんがご覧になったような、あの『半沢直樹』の空気で撮影が始まるので、演技の感覚もすぐに戻りました。

 

――当初、紀本常務が出てきたときは「やっと物分かりの良い上司が現れた!」と、私もまんまと騙されました。

段田 第4話の最後、頭取室の前でのシーンですね。そのときの撮影もよく覚えています。

――“裏の顔”を見せる前の、「この人は味方なのかな?」と思わせる段階では、なにか意識されていたことはあったんでしょうか。

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