メシハラの特徴は「恩着せがましい」「吐くまで食べさせる」
このように、「恩着せがましいことを言って完食を要求する」「気持ち悪くなるほどの量を食べさせる」というのがメシハラの特徴のひとつだ。
たとえば、事務用品の営業をしているBさん(32歳、男性)は、上司と一緒に営業用の社用車で得意先回りしていると頻繁に「恩着せ型」メシハラに遭うという。
「社用車の営業の場合、ランチは駐車場のある店に行くことが多いんですが、その上司と一緒のときは高確率でロードサイドの大衆焼き肉チェーンに連れて行かれます。ランチにしては食べ放題で1人2000円弱と少し高めなんですけど、上司はかまわず『俺がおごってやるからどんどん食べろ』と、『おごり』を強調して次々に注文するんです。
ある日は、1周目終盤のホルモンで満腹になったところで『まだいけるだろ』とまさかの2周目に突入。しかも、カルビ、豚トロとヘビーな肉が相次いだので、なんとか水で胃袋に流し込んだものの、食後にトイレで吐きました。昼からそんなに食べられるはずないじゃないですか。自腹でいいから食べられる分だけを食べたいです」(Bさん)
建築関係の会社で営業をしているCさん(34歳、男性)も「恩着せ型」メシハラを受けたひとり。しかも、その理由は「体を大きくしてやる」だったという。
「僕は身長160センチ台前半の痩せ型なんですけど、筋トレをバンバンやっているゴリマッチョの先輩社員に『食べないから体が小さいんだ。もっと肉を食え』とステーキハウスに誘われたんです。すると、先輩は1キロ近い肉と大盛りライスを注文して僕に完食を要求し、おまけに料理が来る前にビールの大ジョッキを一気飲みさせられました。
当然、ヒョロヒョロの僕がそんな大量の肉を食べられるはずがなく、テーブルの上に盛大にリバースしてしまいました。この先輩は同じ理由から飲み会後に僕を牛丼チェーンの松屋に連れていき、7~8杯の牛丼を無理やり食べさせたこともあります」(Cさん)