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上野の立ちそばニューウェーブ「喜乃字屋」のフォアグラそば

なんともヌーベルキュイジーヌなおそば

2017/09/19

genre : ライフ, グルメ

note

 JR上野駅の不忍口を出ると「上野の森さくらテラス」という商業施設が広がっている。“昭和の大衆食堂”「聚楽台」があった場所の近くで、カフェやレストラン、コッペパン専門店も入っている。

 この1階にあるのが蕎麦バル「喜乃字屋」だ。開業は2014年4月。ガラス張りの明るい店内で、女性客がいつもいるのが印象的だ。アメ横が近いためか、外国人の客も多い。

店に入ると、fox capture planの曲が流れていた

午後5時以降は角打ちタイム

 昼間はそばのみの提供だが、午後5時以降は角打ちワインをいただきながら、そばを楽しめる。いわば立ち飲みできる立ち食いそば屋。つまみは蕎麦屋の焼き鳥(480円)、アボカド刺し(580円)、出汁巻玉子(380円)などなど。
 
 喜乃字屋のそばは北海道産「キタワセ」のそば粉100%で打っているそうだ。そばはかけ、もり、冷やしと同じ値段。注文時にどれにするかお願いすればいい。

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 こちらを経営するクマガイコーポレーションは、渋谷や新宿で展開するそば処「信州屋」の経営母体であるが、そばは信州屋のようにやや細めのコシのしっかりした麺。もりつゆはいわゆる辛汁よりはあっさりしたムラサキ(醤油の赤い色)の映える透き通ったタイプで、たっぷり器に入って登場するのがありがたい。しかも器やそば猪口はすべて有田焼だ。

猪口はすべて有田焼