なぜ平準化した尺度でブランドランキングをしているのか
そして、都道府県ランキングで下位に甘んじているのは「人口が少なくどうでもいいと思われている県」や「ブランド米など、県名でPRをかけている産品を持たない県」ばかりになります。ここで質問項目に「あなたが思う餃子がおいしい県は」となれば2位高知県にダブルスコア近い差をつけダントツで首位に躍り出るのが栃木県であります。
大波乱!日本全国「餃子県」ランキング 1位「栃木」3位「静岡」、まさかの2位は...? - Jタウン研究所 - Jタウンネット
https://j-town.net/tokyo/research/results/297671.html
しかしながら、栃木がいかに餃子で有名であっても、栃木のブランド力アップには貢献しないどころか、にんにくで口が臭い人の集団と思われる恐れもあります。全部U字工事が悪い。本来、ブランド研究を標榜するのであれば、栃木においてブランドを構成するイシューのうちどのくらい餃子が占めているのかとか、それはポジティブなのかネガティブなのかといった、ランキングの意味に作用する調査をするべきなのですが、なぜベタッと共通項を並べたような質問をたくさんやって平準化した尺度で都道府県のブランドランキングをしているのか意味が不明です。最下位にされた栃木県知事も怒っていたように、質問して集計すりゃあいいというものでもないのです。
人口が少なく、県名でのパブリシティをしない県が下位に沈んだ結果、あたかもブランド力がないと思われた県は対策に追われます。不必要にPR予算を積み増したり、広告代理店に県の魅力アップを求める意味の分からないコンペをさせたりして、県庁職員も代理店社員もみんな疲弊することになります。言い方は悪いですが、ひょっとしたらこのブランド総合研究所は地方の魅力アップのための広報予算を積み増させるための営業ツールにすぎないのではないかとすら感じられます。
餃子のくさいイメージしか栃木には残らないのでは
そもそも、栃木は著名人としてU字工事だけでなく大島優子や斉藤和義、U字工事、平山あやにU字工事などを輩出しており、人材が厚いだけでなく多くの観光資源に恵まれている地域でもあります。例えば、徳川家康ゆかりの日光東照宮を中心とした日光や、関東屈指の避暑地として有名な那須塩原、風光明媚な中禅寺湖、そして昭和きっての大温泉地であった鬼怒川温泉などもあり、交通アクセスも都心から決して悪くありません。
これらの栃木を支える観光名所は、「栃木の日光」「栃木の那須塩原」「栃木のU字工事」ではなく、栃木とは無関係にすべて単独の名前で成立しているので、あまり栃木自体の知名度や好感度には繋がらないというのが現実ではないかと思います。本当は、餃子だけでなくいちごもかんぴょうも栃木の名産であるにもかかわらず、恩恵を被っているのは首都圏や仙台の需要者であって全国区の人気には至らず、餃子喰ってる栃木県民の口がくさいイメージしか、栃木には残らないのではないでしょうか。