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連載DMM亀山会長に聞いてみた。

自分を脅かしそうな「若者の提案」を応援する勇気を持つということ

かめっち会長の相談室

2020/10/28

Q 新しいことは導入した方が良いと思うのですが、自分のような古いタイプの人間の立場がなくなりそうです。

 最近、私の部下になった若手の社員から、会社のIT化やAI導入を勧められることが多くなりました。確かに、新しいことは導入した方が良いとは思うのですが、彼のアイデアを採用すると、自分のような古いタイプの人間の立場がなくなりそうで、「そんな会社にならないでほしい」という気持ちになります。部下は優秀ですが、温情を感じるようなタイプでもなく、育てても将来、恩を仇で返されるのではとも思ってしまいます。そんなことを考える私はさもしい人間でしょうか?

(会社員・男性・45歳)

A「怖いものには逆らうより学べ」ってことだね。

 さもしいけど正直な人だね(笑)。

 まあ、自分の身を危うくする存在を恐れるのはあたり前のこと。保身のためにも、早めに若い芽を潰しておくのも一計かもよ(笑)。

 ただ、あなたには、そんな「思い」や「力」があるわけじゃないだろ? 

 

 俺は昔、ビデオレンタル店で稼いでいたときに、「インターネットが将来、自分の店の脅威になる」と思った。そして、その時はやっぱり、「でも、そんな時代、来ないでほしいなぁ」と願ったもんよ。

 ただ一方で、便利なものが生まれれば世間はそれを使うし、自分にはその大きな流れを変えたり止めたりできるほどの「力」は、ないと思った。