現代の子供たちは忙しく、娯楽といえば、限られた時間でサッと楽しめるゲーム等が中心。活字どころか、読みやすい漫画ですら敬遠されがち。そんなご時勢に貪るように読まれている学習漫画がある。それが「サバイバル」シリーズだ。
まず2008年に「科学漫画サバイバル」がスタート。その好調を受けて、今春から日本史の各時代を紹介する「歴史漫画サバイバル」が始まった。『戦国時代のサバイバル』は、その第1弾ラインナップ中の1冊。
「歴史漫画は他社に長年の実績があるジャンルです。それらと比べた本作の特色は、読者に近い年齢の子供たちを物語の主人公にしていること。歴史上の人物も登場しますが、あくまで子供たちの目線で時代を知ることがテーマなんです」(編集部長の須田剛さん)
中身を見ると、ポップな絵柄の力もあって、とにかく抜群に読みやすい。
「このシリーズは、正確には『学習漫画』とは一線を画した、『学習の入り口漫画』だと思っています。いいかげんな内容にはしていませんし、コラム部分まで読めば、実は1冊あたりの情報量も多い。読み込むことで知識が身につく。でもそこまで読んでもらうためにも、まずは何より、子供たちが自ら繰り返し手にとってくれる本にする必要がありました。反響を見ると、実際、ちゃんとそうなった手応えがありますね」(須田さん)
各巻で完結しているので、プレゼントにも使いやすい。
2016年3月発売。初版3万部。現在、7刷10万部