地上波、YouTube、Netflix他、数えきれないプラットフォームがコンテンツを発信している今、見るべきものは何か。ロンドンブーツ1号2号の田村淳が、時代を席巻するクリエイター達から面白いコンテンツを聞くテレビ番組「田村淳のコンテンツHolic」より、その一部を紹介する。ゲストは、映画界の若き異端児、映画監督・小林勇貴。2015年の自主映画「孤高の遠吠」では本物の不良を起用し、2017年、間宮祥太朗主演の「全員死刑」で商業映画デビューした、バイオレンス映画界の新星だ。(全2回の1回目。後編へ続く)
◆ ◆ ◆
淳 では小林監督、今週もよろしくお願いします。
小林 これまた超暴力的な映画ですが、深作欣二監督の映画「バトル・ロワイアル」です。
淳 僕も、本も読んだし、映画も観ましたね。
淳 監督は、この映画からバイオレンスの火が付いたんですか?
小林 はい。とんでもない衝撃とトラウマを全てくれました。これは、「俺が目指す物作り! 国家を揺るがす創作物」なんです。
「バトル・ロワイヤル」が公開された後、僕が通っていた小学校では、急遽、全校集会が開かれました。体育館で先生に、「いいでしょうかみなさん、これから『バトル・ロワイアル』という、とんでもなく許しがたい映画のレンタルが始まります。絶対に借りないでください」って言われたんです。
淳 御触れが出たんですか。
小林 俺達は、「センコー共があんだけビビってる、これ見るしかないよね」って!
淳 見るなって言ったら見たくなりますもんね。
小林 友達とニコニコで見始めたんですよ。そしたら……怖すぎましたね。
淳 ハハハ(笑)、そうすよね。