「彼は自分の立ち位置をよく理解している」
「彼は主役ではなく脇の芝居ができる役者。今の若手は自分が売れたいからと主役を食うくらいガツガツした演技をするが、今年8月に公開された映画『弱虫ペダル』でも主役の永瀬廉を伊藤が最高に引き立たせていた。自分の立ち位置をよく理解しているんです。もちろん、自分が主役の映画では座長としてみんなを引っ張る頑張り屋でもあります」
だが、伊藤容疑者はその「芝居の分野」で、崇拝する木村拓哉の顔に泥を塗ってしまった。今年1月に放送された木村主演のスペシャルドラマ「教場」は、キムタク演じる警察学校の教官・風間公親と生徒たちの人間ドラマを描いた作品だ。伊藤容疑者はそのラストシーンにセリフなしで登場していた。続編への布石として視聴者をザワつかせていたが、実際に続編に出演し、撮影も終えていた。
『教場2』は撮り直しせざるを得ない状況に
「伊藤は木村が主演したドラマ『BG~身辺警護人~』にも最終回に新人ボディーガード役で1シーンだけ出演している。制作関係者が『伊藤さんがやるほどの役ではないです』と話しても、『木村さんと共演できるんでしょ。絶対にやらせてください!』と直談判した。それまでは伊藤は自身が持つキムタク愛を隠していたが、共演したときは自然と涙したそう。昨年9月にTBSの『櫻井・有吉THE夜会』に出演したときは、木村拓哉にまつわるクイズに全問正解するなど、木村愛を爆発させていました。その番組を見ていた木村が同年10月17日に同番組に出演した際に、『伊藤健太郎君、出てるよ~』と手を振って呼びかけた。この時の感動を伊藤は自身がパーソナリティを務めるラジオ番組で熱く語っていました。
『教場2』は9月にクランクインして、今も撮影が続いています。今回の速報が現場に入ったとき、スタッフや共演者は絶句したそう。伊藤のシーンは作品の中でも重要なシーンだったようで、撮り直しになる見込みです。仮に事故を起こしても、逮捕されていなければ、撮り直しはしない可能性もあったが、こうなっては撮り直しせざるを得ない。ひき逃げで相手の被害者に重傷を負わせてしまっているので、伊藤は1年以上は謹慎になるのではないでしょうか」(前出・テレビ局関係者)
若手俳優として、順調な道を歩んできた伊藤だったが、もうUターンしても戻れない過ちを犯してしまった。
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10月30日(金)21時から放送の「文春オンラインTV」では、担当記者が本件について詳しく解説する。
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