昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

「瀬戸大也がどうなったのかを見ていなかったのか」 ハンド宮崎逮捕は‟スポーツ界全体の問題”だ

2020/11/04

 おもいがけないニュースに、日本ハンドボール界、いや、スポーツ界が揺れた。

 ハンドボール元日本代表、宮崎大輔が逮捕されたのだ。

 報道によると、11月1日、男女計4人で飲酒したのち、2日、ホテルで知人女性に暴力を振るった疑いで愛知県警中署に逮捕された。宮崎本人は容疑を否認しているという。

宮崎大輔容疑者 ©文藝春秋

 この一件が、波紋を投げかけている。というのも、宮崎はただの元日本代表という肩書にとどまらない、ハンドボールを背負ってきたスターだからだ。

 経歴を簡単に振り返りたい。

 宮崎は高校2、3年生時の全国大会で2年連続得点王に輝き、大学生になると日本代表に選出されるなどハンドボール界では早くから注目を集める存在だった。

 その後、実業団でも期待に違わぬ活躍を見せ、2009年のシーズンには世界最高峰のスペインリーグでプレーしている。

 さらに日本代表でもエースと呼ばれる活躍を見せてきた宮崎の名を、広く世間に知らしめたのは2006年のこと。

 TBS系列の「スポーツマンNo.1決定戦」に出演し、プロ野球をはじめ各界のトップ選手たちが集う中、優勝を飾ったのだ。

 ハンドボールは日本ではマイナースポーツと言っていいが、宮崎の驚くべきパフォーマンスで一気に競技への関心も高まった。その甘い容姿に女性ファンが殺到。国内リーグのプレーオフのチケットが史上初めて完売するほどだった。

日本ハンドボール界の功労者だった ©AFLO

 まさにハンドボールの認知度を高める功労者であったのが宮崎だ。

会場には宮崎目当ての女性客がたくさん……

 当時、宮崎を取材していたスポーツ紙記者は言う。

「あのテレビ番組以降、会場には宮崎選手目当ての女性客も来るほど、人気は高かったですね」

 人気を集める当の本人の意識も高かったという。

「『ハンドボールをメジャーにしたい』と囲み取材での受け答えも一生懸命でした。責任感も強かったし、だから好感を持っていました」(同前)