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2020/11/09

 ワイドショーでの発言は、年配の人から「梅沢さんが言ってくれると、すっきりして気持ちがいい」と共感される一方で、ネットでとりあげられて炎上することもしばしばだ。

 だが、本人は一向に気にしない。番組ともレギュラー契約はせず、出演1回ごとの契約にして、もし自分の発言で番組に迷惑をかけるようなことがあれば、いつでも降ろしてくれとスタッフには伝えているという。

 著書では、自分には虫や爬虫類以外、怖いものなど何もないとも書いている(※7)。それというのも、大手プロダクションに所属していないので何のしがらみもないし、何より劇団という拠点があるからだろう。

2017年にはエッセイ「富美男の乱」も上梓

「70歳まで舞台をやらせてくれないかな」

 2012年には兄から劇団の座長を引き継ぎ、現在、若手の役者を中心に総勢20名ほどの劇団員を抱えている。テレビの仕事が増えたいまでも、年間のスケジュールは舞台の日程から決めるという。最近では公演の客層も、テレビで梅沢を知った若い世代が観に来たりと変わってきたようだ(※8)。

 3年前の対談では、《このあいだ「何か目標ありますか」って聞かれたので、「70歳まで舞台をやらせてくれないかな」と答えたんです》と話していた。対談相手の作家・林真理子がこれを受けて、80歳でもいけるのではと訊くと、梅沢は《いや、80歳は難しいでしょう》と答えながらも《そこで大丈夫だったら、また75歳までやろうかなと。ありがたいことに健康で、大病したこともありませんから》と、70以降の現役続行をほのめかした(※9)。

6月にリリースした新曲「ノスタルジア」

 今年はコロナ禍で公演の延期・中止もあいついだが、今月14日からは名古屋・御園座での公演を控える。6月には8年ぶりの新曲「ノスタルジア」もリリースした。この分だと、3年前に掲げた目標を達成してもなお、今後もまだまだテレビで吠え、舞台で客を沸かせと、活躍が続きそうだ。

※1 『週刊現代』2012年10月20日号
※2 『広告批評』1983年9月号
※3 中山千夏『ぼくらが子役だったとき』(金曜日、2008年)
※4 『週刊文春』2017年4月20日号
※5 『ユーアールプレス』Vol.63(2020年10月)
※6 『週刊現代』2020年2月15日号
※7 梅沢富美男『富美男の乱』(小学館、2017年)
※8 『現代演劇大全 いま観るべき舞台のすべてがわかる』(マガジンハウス、2019年)
※9 『週刊朝日』2017年3月24日号

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