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理不尽な罵倒、プライベートでも…過激女芸人モリマン・モリ夫が「東京のテレビは無理だな」と悟ったワケ

理不尽な罵倒、プライベートでも…過激女芸人モリマン・モリ夫が「東京のテレビは無理だな」と悟ったワケ

モリマン ホルスタイン・モリ夫さんインタビュー#2

2020/11/15
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過激レースは「陰毛」で終わった

——一度テレビで過激なことをすると、さらに過激なことを求められる……みたいな怖さはありましたか? 

モリ夫 でも、一応陰毛で終わりましたね。さすがに。あれは『ここがヘンだよ日本人』だったんですけど、あれで過激レースは終わりました。 

——陰毛がゴールなんだ〜。 

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モリ夫 陰毛はゴールですよね。なんだ、陰毛がゴールって(笑)。どんなマラソンだ。 

 

——分かりやすい(笑)  

モリ夫 でもホント、陰毛がゴール。それ以上やったら、またちょっと違うものになっちゃいますね。どうにも笑えないと思うんです。 

 母親はそういうのをすごく嫌がりましたけど、逆に父親は何をやっても喜ぶ人で。昔、『FOCUS』に載った、私がケツだして警察に中指立ててる変な写真をちゃんとスクラップしてましたもん、お父さん。 

——(笑)  

モリ夫 一回ライブを見に来てるんですよ、ひっそり。新聞にライブの告知が載ったらしく、札幌から急に見に来た。「あ、絶対父さんだ」と思ったんだけど、その日も陰毛を出すネタで、しょうがないから出したんです。

 ネタの後の「先輩に悩みを聞いてもらおう」みたいなコーナーで、ゲストが久本雅美さん、ハイヒールさんで。

 そこで久本さんに「今、父親が見にきて、私、陰毛出しちゃったんですけど、どうすればいいですか?」って聞いたら「ええねん、ええねん。そんなの気にしたらあかん」って。「わしもおっぱい出して客席練り歩いてて親戚おったことあるわ」って。

 その久本さんの声が響いたみたいで、その後楽しくお父さんとお酒飲めました(笑)。 

【続きを読む】「周囲は『顔が優しくなった』と。でも…」過激女芸人・モリ夫の東京での“唯一の心残り”

写真=榎本麻美/文藝春秋

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