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チョーカーとロザリオが唯一無二の"宝”である理由

 警察に被害届を出したものの、盗難から約2カ月が経過した現在も犯人逮捕に至らぬばかりか、盗難品自体も発見されず、より幅広い情報の収集が必要と判断したため、異例の“公開捜査”に踏み切ったという。

 さらに、《被害物品の取り戻しや、犯人確保など、解決に繋がる情報をご提供いただきました方には、後日、謝礼をご提供させていただく予定です》と、これもまた異例の”懸賞金“を懸けた大捜索となった。

盗難にあったチョーカーとロザリオ 公式HPより

《被害に遭ったチョーカー及びロザリオは実際に氷室京介がコンサートで頻繁に身につけていたものであり、特にロザリオに関してはライブ活動無期限休止前の最後のコンサートツアーであり、氷室京介のアーティスト人生の集大成となる「KYOSUKE HIMURO LAST GIGS」の全7公演で身につけていたものです。氷室京介自身、もし、皆様の前でもう一度歌う機会があるとすれば、そのときには必ず身につけたいと考えていたほどの、他の何にも代えがたいものでありました》(公式ホームページより)

 前出・芸能デスクが解説する。

「盗まれたロザリオとチョーカーはラストライブで首に掛けていただけでなく、ロサンゼルスのアーティストに特注した代物。何度も修理を重ねてきた唯一無二のお宝だったそうです。事務所としては何が何でも取り戻したいということでしょう」

ファン歴30年以上の店主が営む「きてや新宿店」 ©文藝春秋

氷室さんが身に着けたものなら値打ちがまったく違う

 事件について「とても残念でなりません」と落胆するのは、都内にある焼き鳥店「きてや新宿店」を営む氷室ファン歴30年以上の店主だ。店内には壁や天井を埋め尽くすほど氷室のポスターが貼られ、氷室直筆のサインも飾られている。

「ショックでファンは皆、怒っています。日にちも経っていますし、大阪以外の地方からも氷室京介展に来ている人が多いですから、見つかるかどうか。氷室さん愛用の1点モノが完全再現されたロザリオは、東京ドームのラストコンサートでもグッズ売り場で売っていました。値段は約13万円でしたが、即完売でした。氷室さんの身に着けた”実物のロザリオ“なら値打ちがまったく違いますよね」(「きてや新宿店」店主)

店内には氷室の直筆サインも ©文藝春秋

 犯人は何者なのか? 公式ホームページの「盗難被害の報告」にも記されているように「会場の防犯カメラの映像には、男性と思われる来場者が、警備の目を逃れながら、段差のある展示台に上がり、アクセサリーを盗む瞬間が記録されて」いたという。この防犯カメラの映像から、犯人特定に至るヒントは得られなかったのだろうか。捜査関係者が打ち明ける。