「本人は心を痛めており、戻ってくることを心待ちにしています」
展覧会の主催者である読売新聞大阪本社広報宣伝部に事件の経緯、警備体制、盗難品の補償問題、防犯カメラ映像の公開などについて問い合わせると、以下の通り回答した。
「9月18日に警察に連絡し、被害届は指示された同月23日に提出しました。警備は外部の警備会社に委託しており、展覧会の総動員数は約2万人です。その他のご質問は捜査に関わることでお答えは差し控えますが、当社主催の催しで展示品が盗難被害に遭ったのは誠に遺憾であり、展示品が戻ってくるよう捜査に協力してまいります」
さらに氷室の所属事務所に防犯カメラ映像の公開予定、氷室の様子などについて問い合わせると、代理人を務める顧問弁護士よりFAXで以下の回答が届いた。
「防犯カメラ映像については、当社としては犯人の責任追及が目的ではないため、本意ではありません。しかしながら事件の解決が見られない中で、幅広く情報提供を呼びかけるためにはやむを得ないと考えております。
この度被害に遭いましたのは、氷室京介が思い出の品として大事にしていたアクセサリーです。今回の盗難被害が生じたことに、関係者一同、大変驚き、本人に、そしてファンの皆様に、大変申し訳なく思っております。アーティスト本人は、ファンと作り上げてきたライブの思い出の詰まったアクセサリーが盗難被害に遭ったことに、とても心を痛めており、戻ってくることを心待ちにしております。
事務所、そして本人としては、会場から持ち去った方に対する責任追及というよりも、何としても手元に取り戻したいという気持ちでおります。持ち出した方、あるいは今お持ちの方が、報道をご覧になり、返還の申し出をしていただけることを願っております」
同展は来年春に、東京でも開催される予定となっている。それまでに盗品が氷室のもとに戻ってくるといいが。
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