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犯人は全身黒ずくめの恰好で、マスクにサングラスも着用

「確かに会場内の防犯カメラの映像には、マネキンに手を伸ばす男性と思われる人物の姿が映っていた。しかし、その人物は全身黒ずくめの恰好で、しかもマスクにサングラスをしていたため、映像だけでは特定しづらい。普通の現場だったら、そんな恰好をしていたら怪しすぎて目立つが、会場を訪れていた氷室ファンの多くも、氷室の服装をまねた黒ずくめの来場者ばかりだったため、犯人を特定するのに難航している」

防犯カメラの映像には犯人が映っていたが…(写真はイメージ)©istock

 犯行当日の”状況“も、不利に働いたようだ。

「会場が東京ではなく大阪だったため、普段こうした現場を仕切る事務所スタッフの数が手薄だったらしく、展覧会を主催した読売新聞社が中心となって臨時の警備員やスタッフを配置していた。展覧会の展示物について『写真撮影NG』としていたため、警備員は来場客が撮影をしていないかどうかに注意を払っていた。まさかマネキンから展示品を直接盗み出す大胆不敵な輩がいるとは予想だにしていなかったようだ。犯人は犯行前に何度も下見に足を運んでいた可能性が高いとみて捜査している」(同前)

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防犯カメラの映像を公開すれば?

 熱狂的なファンによる「犯行」だったのだろうか? 前出の氷室ファン歴30年以上の店主は「防犯カメラの映像を公開すれば早期に解決できるかもしれない」と語る。

「氷室さんのファンはファン同士顔見知りが多いし、繋がりもあるので、防犯カメラの映像が公開されたら、ファンがその映像をしらみつぶしに調べて、犯人の手掛かりを発見できるかもしれません」

「きてや新宿店」の店内 ©文藝春秋

 実際、SNS上でも、防犯カメラの映像公開を求めるファンの声が多く上がっている。

《防犯カメラの映像なり画像なり公開しちゃえばいいのに。てか、犯人も氷室さんのファンなんだろうか。これからどんな気持ちで氷室さんの曲を聴くんだろうか。楽しめるの?》