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 2013年2月よりさいたま地方裁判所で行われた裁判員裁判では、犯行後、岡庭容疑者は自宅で血のついた刃物をながめ「満足感」を得ていたことなどが、検察の冒頭陳述で明らかになった。さらに岡庭容疑者の異常な性癖も裁判の過程で指摘された。

当時の新聞報道(読売新聞2011年12月6日夕刊)

切断した猫の首を学校に持ち込んだ高校時代

 司法関係者が説明する。

「小学生の時の岡庭容疑者は、友人も少なく学校ではあまり目立たない存在だったといいます。ただ、その頃から虫を殺し、犬や猫を虐待することで“自分の強さ”を実感していたようです。動物の虐待は成長するにつれて次第にエスカレートし、高校時代には猫2匹を殺した上に、さらに切断した猫の首を、ナイフと共に学校に持ちこみ、学内で問題になりました。

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2020年11月19日の家宅捜索では特殊部隊の姿も ©文藝春秋 撮影・細田忠

 また、検察側の冒頭陳述では『映画などで女性が死ぬ場面を見て性的快楽を得ており、女の子を殺せば、より大きな性的興奮や満足感を得られると考え、少女たちを尾行し犯行に及んだ』と指摘されています。犯行の際には、少女を殺害し、首を切断して持ち帰ることも考え、金属製のワイヤーを隠し持っていたことも明らかになりました」