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産経にはこんな証言も。
《首相の心境について、周辺は「記者会見で丁々発止のやり取りとなれば、強気の姿勢が国民の反発を招いてしまうと自覚しているからだろう」と推察した。》(産経11月21日)
記事の行間からにじみ出る「イラ菅」ムーブ
この行間は読ませる。
丁々発止のやり取りで「強気の姿勢」が出てしまうというのは、普段どれだけ裏では「強気」の態度なのだろうと思ってしまう。すぐイラっとなっちゃう方なのか。これまで「イラ菅」とは菅直人のことだったが今後は「イラ菅」(いらすが)と読まなければならないのか。
そういえばこんな奇妙な言葉も注目されている。「お答えを差し控える」。
立命館大の桜井啓太准教授(社会福祉学)が調べたら、2012年の第二次安倍政権から増えたという。「ああいった答弁を繰り返しても政権を維持できたので、味をしめたのでは」(東京新聞11月21日)。
しかしあらためて申し上げたいのは「説明しない」で押し通したとしてもコロナ対応という非日常ではボロが出る。その態度がブーメランとなって返ってくる。
首相は記者会見をしてほしい。国民のために働いているという姿勢を見せてほしい。自分が首相を目指すのはコロナ対策に力を入れるためだと総裁選の時に言っていなかっただろうか。
そのコロナ対策が「経済を回す」のだというなら、それならそれで国民の前であらためて堂々と言えばいい。それがリーダーの振る舞いではないだろうか。
「お答えを差し控える」はもう差し控えてください。