剛志君自身が納得できる人生を送れますように
人間には無駄な経験なんてありません。それを教訓にして次につなげていけばいいのです。一度そこまで稼げた人は、絶対にまた同じくらいの仕事ができるはずですし、それだけ価値のある人物なのだと思います。
人間は夢や目標を設定しないと、さまよったまま、どこにもたどりつけない生き物なのかもしれません。また目標を決め挑戦し、人に夢と勇気を与えることは素晴らしいと思います。
人に何を言われようが必ず味方になる人が現れ、諦めなければ成功するときが来ます。自分を信じていれば何があっても突き進み続けることができると思うし、生きていれば何度でも夢は追い続けられるのです。
誰にどう思われるかより、剛志君自身が納得できる人生を送れますように。
そして……。
過去はもう終わったことです。今の私はもう過去には生きていません。こうして本を書くにあたって、過去のことを思い出しましたが、楽しかったことも、つらかったこともその大半は忘れていました。
今を全力で生きていれば、記憶はどんどん上書きされていくのです。
もちろん理想を言えば、2人で乗り越えたかったとも思わなくもない。おじいさんおばあさんになったときにシワシワの手をつなぎ、お互いが夫婦でいることの価値がわかり、これまでの人生を振り返って、あんなこともあったねと思い出話ができる夫婦がいいと思う気持ちは今もあります。ときに慰めあいながら、未熟な2人がともに成長して最後はそこに行き着いたと。それはある種の理想です。
楽しんでいる笑顔が答え
だけど大事なことは、他人のレシピで生きるのではなく、自分自身のレシピを作ること。そして目的地に着くことが目的ではなく、旅の最中を楽しく過ごすことを醍醐味にして、出会ってよかったと思われるような人生でありたい。
「最後に何か掛けてあげたい言葉?何もない……」
だって楽しんでいる笑顔を見たらそれが答えだから。