昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

「ここに住み続ける法的な根拠は何ですか?」 モラハラ歯科医が40代妻に送った、衝撃の“立ち退き請求”

2020/12/01

 新型コロナウイルスにより、私たちの生活は大きく変化している。リモートワークが当たり前になったり、テイクアウトやデリバリーを利用して、自宅で食事を楽しむなど、家族が一緒に過ごす時間も増えた。

 明治安田生命が行ったコロナ禍での夫婦関係についてのアンケート調査によると、配偶者と「仲が良くなった」と答えた人は全体の2割にのぼった。

妊娠後、夫から攻撃的なことを言われ続けている

 しかし、絆が強くなる家庭が増えつつある中、とあるセレブ妻は長年にわたり夫との関係で悩み、夫婦関係に終止符を打とうとしていた。

「態度の変化を感じたのは、妊娠8か月頃でした」

 ある地方都市のタワーマンションの高層階に住む専業主婦、木村琴美さん(仮名・43歳)は、歯科医師である夫から攻撃的なことを執拗に言わていると打ち明けた。

タワマンに住む木村さん ©文藝春秋

 18年前、木村さんが歯科助手として働いていた医院で、勤務医だった夫と出会うった。当時の夫は妻子持ちであったため、恋愛対象としては見ていなかったそうだ。

 ある日、夫から歯科医院開業に伴い、公私共にパートナーとなってほしいという情熱的な内容が綴られた3枚ほどの手紙を受け取る。しかし、妻子ある人と交際することに抵抗があった木村さんは、その誘いをのらりくらりとかわし続けた。

 木村さんに対して真剣な想いを伝え続けた夫は、12年前に離婚。その熱意にこたえる形で、木村さんは7年間ほど同棲し、5年前に結婚した。現在住んでいるタワーマンションは、夫が同棲時代に購入したものだそうだ。高層階かつ100平米以上の広さということもあり、1億はくだらないという。

夫の嫌な部分には目をつぶってきた

「昔から感情が共有できないとは思っていました」

 木村さんによると、夫は〇か×かの性格で、人に対する思いやりに欠ける言動が多いとのこと。出会った当初からその傾向はあったものの、できるだけ早く結婚し子供を授かりたいという気持ちが強かったので、夫の嫌な部分には目をつぶってきたそうだ。

 しかし思うように子宝には恵まれず、不妊治療にも取り組んだ木村さん。当時は夫も協力的で、共に頑張ってきたという。そして5年前、3度目の体外受精で授かることができた。

 夫婦ともに望んでいたはずの妊娠だったが、同じころ夫に女性の影がちらつき始める。

「現在、愛人に月18万円ほどかかる高級マンションを与えているようです。愛人と思われる女性は、夫が経営する医院に、職員として籍を置いています」

※写真はイメージ ©️iStock.com

自宅だけでなく職場でも

 愛人とおぼしき女性は、4年ほど前から歯科医院に在籍していることになっているというが、同じ医院で働く木村さんは、その姿を一度も見たことがない。木村さんは、探偵を雇い、くだんの女性を追跡してもらった。探偵が撮影した写真には、30代前後の少し派手めな印象の女性が映っていた。

 愛人ができた影響なのか、子供が生まれてからの夫は攻撃的な言動が増え、木村さんをさらに悩ませ始める。

「『結婚したくらいで権利を主張するな!』など、私の立場がなくなるような発言を、自宅だけでなく職場でも浴びせてきました」