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「音楽を愛し、この世界で頑張ってきた2人なので…」“糟糠の妻”を捨てたGLAY・TERUの結婚観

『ミュージシャンはなぜ糟糠の妻を捨てるのか』より #2

2020/12/02
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TERUと大貫亜美の類似性

 そして、プロデューサーである奥田民生の友人で、アメリカのロックバンド、ジェリーフィッシュの元ドラマー、アンディー・スターマーの命名で、「PUFFY」と名付けられた。

「パフのようにふわふわした存在で、女の子にとって必需品」

 といった意味が込められているらしい。

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 ここまで、TERUと大貫亜美、二人の足跡を追ってみて、ふと、あることに気がついた。

 子供の頃や、学生時代の遍歴、友人との関わり、音楽との関わり、そして、バンド活動に至るまで、TERUと大貫亜美は比較的似た者同士だったのではないか。そもそも、姿形や趣味、嗜好、経済観念など、共通するものが多いほど男女は付き合う確率が高いといわれる。

 TERUと亜美の経済観念までは判然としないのだが、少なくとも、育った環境、歩んだ軌跡、趣味嗜好、持ち前のキャラクターは、共通している部分が多いように映る。容貌さえどこか似ているような気がしないでもない。

マッチング原理

 それは、心理学において、

「マッチング原理」

 という。類似性の法則のことだ。

「似た者夫婦」

 という言葉があるが、あれは偶然ではないという論拠のもととなった法則である。

©iStock.com

 家族社会学者である永田夏来の『生涯未婚時代』(イースト・プレス)によれば、女性が男性を選択する際、出自や学歴などよりよい条件を求める「上昇婚」志向がよく語られがちだが、実際には戦後日本は一貫して「同類婚」志向であることがデータから判っている。

「ジョギングサークルに属している男女は、そのまま交際に発展しやすい」

 という話を、先日、筆者は耳にしたばかりだが、まさに、この法則が適用されている事例の一つといっていいかもしれない。カップルでデモ行進に参加したり、何年もマルチ商法にはまっている夫婦も同様である。

 しかし、類似性だけで結婚まで至るとは思えない。さらなる要因が加わるのだ。