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 休憩時間もない程、ぎっしりと詰め込まれた企画の数々は、まるで有名大学の「学祭」だ。

今年の「アメニティーフォーラム」のタイムテーブル。企画がぎっしりと並ぶ

「職員たちは北岡氏に気に入られようと必死だった」

 北岡氏を筆頭にグロー上層部(理事長、副理事、理事)は全員男性。現場の職員の多くは女性。普段から法人内には、北岡氏を頂点とする徹底した上意下達の体育会系の指示系統が敷かれているという。

「管理職レベルの男性職員たちであっても、北岡氏を前にすると、背筋をのばし目線は足元を見下げて、非常に緊張しながら話していた」

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「北岡氏に近い男性職員たちは、北岡氏が滋賀県にいる夜は常にスマホを気にしていた。北岡氏から電話がかかってくるとすぐに出て、終電間際でも呼ばれる場所に向かっていた。呼ばれたら駆けつけることを北岡氏は『待機の男』と呼び、夜遅くや朝早くの送迎をすることで、彼に気に入られようと必死だった」

「職員に説教のようなものをした後、他の複数の職員たちが集まっている場で『○○がさぁ、泣くんだよねぇ』とバカにするように話をしたり、大勢の職員の前で一人の職員の失敗をコテンパンにけなして吊し上げるようなことをしていても、それに異議を申し立てる職員はおらず黙って聞いているだけであった」

 こうした証言は枚挙にいとまが無い。

2017年の「アメニティーフォーラム」で大村秀章愛知県知事(左)、三日月大造滋賀県知事(中央)と北岡氏

 反論のひとつも許されない絶対的な上下関係に、最初は北岡氏に憧れてグローの門を叩いた職員も、日が経つにつれて「共依存」や「従属」という関係に支配されてゆく。逆に、北岡氏は自分よりも優位で特別な存在と思わされる環境に耐えきれない職員は、この組織を去って行く――。

 何度も言うが、アメニティーフォーラムの理念そのものは全く間違ってはいない。

 ただ、本来、人間は誰もが平等であるという当たり前の福祉観が、ここでは通用しないのだ。そして日常的に北岡氏や幹部職員によるセクハラやパワハラが横行するようになる。北岡氏、およびグローには質問状を送るなど再三にわたって連絡をとってきたが、12月6日時点で何の連絡もない。

 そんな絶対服従を強いられる環境下で、北岡氏を告発したBさんは性的暴行を受けるのである。