「こちらもガキの使いで来てるんじゃない」の追い打ち
「渡部さん自身の対応は100点満点とは言えませんが、できるかぎり言葉を尽くして精一杯謝罪しているように見えました。表情も非常に厳しく、彼自身の苦悩を感じさせるものでしたし、話せる範囲で反省の言葉も述べていた。渡部さんなりにかなり頑張った会見だったと思います。
ですが、あまりに渡部さんに会見のすべてを任せすぎた感じもあります。もう少し事務所側から渡部さんに対する配慮があってもよかったのではないでしょうか。たとえば、会見の後半には、『今回の会見を開く前に年末の特番の収録をしていたのではないか』という趣旨の質問が、手をかえ品をかえ、報道陣から何度も何度も繰り返されました。渡部さんはその都度、『放送前の番組のことは僕からは何も話せない』と繰り返すしかなかった。
渡部さんは『本当に、本当に……』とかなり困った表情を見せていて、そんな歯切れの悪い渡部さんに対して『こちらもガキの使いで来てるんじゃないんですから』とかなり辛辣な言葉が投げかけられる場面もありました。こうなってしまっては、何のために開いた会見かわからない。
本当は、タイミングをみて、事務所の人間が渡部さんと報道陣の間に入り、『その点については、渡部からは申し上げられないので、会見の後しかるべき者がご説明させていただきます』と引き取るべきでした。そうすればあそこまでこじれた“後味の悪い”会見にはならなかったはずです」
ぶっつけ本番感が思いっきり出てしまった
渡部自身の「認識の甘さ」を指摘するのは別の大手芸能事務所関係者のB氏だ。
「不倫報道があってすぐならまだしも、無期限活動自粛を発表して、半年近くが経った今、なぜこのタイミングで開催したのかについて納得がいく説明ができなかったのがすべてだと思います。その点がはっきりしないから、誰に、何を、謝罪しているのかがまったく伝わってこなかった。そもそも年末の『ガキ使』で渡部が復帰するという報道が出たのは11月16日です。本来だったら、その報道が出てすぐのタイミングで会見を開かないといけなかったのに、実際に会見が開かれたのはそれから2週間以上経った12月3日でしょう。そもそも遅きに失した感があるんです。
しかも大抵こうした謝罪会見の前には、事前に渡部や事務所の重役、マネジャーらが集まって、どんな質問が出そうか、その質問に対してはどう答えるべきか、などの想定問答を用意するのが普通です。渡部らも事前に打ち合わせはしたのでしょうが、報道陣の様々な質問に対して、キチンと答えられていないんですよね。ぶっつけ本番感が思いっきり出てしまいました。