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「A子とは男女の関係。結婚したい」元夫に“不倫相手の素晴らしさ”を語られたサレ妻が“幸せな道”を歩み始めたワケ

「不倫サレてもタダじゃ起きない女たち」の怖~い実話集 #2

2020/12/09
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元夫「不倫とかいう言葉を使ってほしくない! 前からさんざん言ってるけど、俺とむーみーはすでに終わっていたんだ。そこにA子がやってきて、本当の姿になろうとしてんじゃん、俺ら」

元夫「これからは(離婚後に)父と母として新しい関係性を築けると思ったけど……。むーみーがこんなだったら、俺もう自信ないわ」

 そして「慰謝料の支払いはナシ。結婚前の貯金を渡す」という元夫の提案を飲むことになってしまった。

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「悩んでいるサレ妻さんに、私の失敗も含めて、参考にしてほしい」

 むーみーさんが続ける。

「すべての原因は自分の不倫なのに、どういう思考回路なのか。謎すぎですよね(笑)。でもこの慰謝料のやりとりを投稿したあたりから、フォロワーさんが増えてきた記憶があります」

 この投稿には《フリーザ越えの宇宙人ですね》《私が代わりにぶん殴りたい!》など、元夫への怒りのコメントが多く寄せられた。

 

「当時は知識がなく、離婚前に弁護士への相談や調停の申し立てをしませんでした。とにかく早く離婚したくて、慰謝料や養育費については元夫と2人で条件を決めてしまったんです。口約束だったこともあり、養育費の支払いは途中から米や野菜、布団などの現物支給になり、その後なくなりました。離婚後に調停を起こしましたが、自営の元夫は収入が低すぎて何も取れず、結局取り下げることになってしまいました。

 インスタを始めたときから『今、ひとりで悩んでいるサレ妻さんに見てほしい。私の失敗も含めて、参考にしてほしい』と思っていたので、こういう失敗経験が広まっていったのは嬉しかったですね」

 

 離婚後、むーみーさんは現在の夫(50代)と再婚。現夫との間に次男が生まれたタイミングで、現夫とむーみーさんの連れ子2人を養子縁組し、5人家族となった。養親の扶養義務は実親より優先されるため、一般的には養子縁組すると実親から養育費を受け取りづらくなってしまうが、悩むことはなかったのだろうか。