昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2021/01/01

平匡の成長と覚醒

 さて、そんな平匡も劇中で成長していきます。

 7話で恋人としてキスを交わす二人。その後、みくりが平匡にならカラダを許してもいいということを示唆するも、未経験の平匡はビビッて、拒絶してしまっていました……。そしてみくりは二人で住むマンション(神奈川県横浜市)を飛び出して、両親の住む家(千葉県館山市)へ。

 しかし、ここでとうとう平匡が覚醒……!

 まず、みくりに電話をかけた平匡は、先に自分の決意を告げようとするみくりを、「僕が先に話す権利があると思います」と男らしく制止。自分の弱さや恥をカミングアウトし、素直に謝罪します。

 もう一度会ってちゃんと話をしたいとみくりが言うと、「会えます! 今います! すぐ近くに……!」と平匡。そう、平匡はみくりを迎えに両親の家の近くまで来ていたのです。結局すれ違いでこの日は会えずじまいでしたが、平匡の成長を喜んだ視聴者は多かったはず。

©TBS

平匡は、まるで綾波レイを救出した碇シンジ君の如し

 ヒロイックとも言える行動を取った平匡は、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』のクライマックスで、「綾波ぃ、手を! 来ぉい!!」と絶叫しながら綾波レイを救出した碇シンジを彷彿させるんですよね……! まさか人類の存亡を賭けた局面のシンジ君と、神奈川から千葉まで迎えに来た平匡さんがシンクロするとは。

 とは言え、平匡の成長は決して過去の自分を否定するものではなかったことが、大きなポイントでもあります。

 恋愛に不器用なままですし、みくりと結ばれた後も、奥手で不器用な平匡さんは健在。平匡はみくりや周囲の仲間たちから自らのパーソナリティを肯定してもらえてきたからこそ、過去を受け入れ、自分らしさを失わずにアップデートできたんじゃないでしょうか。

この記事の写真(8枚)

+全表示

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー