「美しが丘」を歩いてみた
それではたまプラーザがどんな街なのか、少しだけ駅の周りを歩いてみよう。
たまプラーザという駅の街だが、たまプラーザという地名はなく、「美しが丘」という。繰り返すがもともとは兎おいし野の山。丘陵地を切り開いてできた町だから、坂が多いのが特徴だ。
駅前の東急百貨店前の道を少し歩いていくと、個人店とチェーン店がいいバランスでまじりあった商店街。さらに進めば10分も歩かぬうちに坂が見えて住宅地へと移っていく。そこからはかなり広範囲に丘の上のニュータウンが広がる。最初に発展したのは百貨店のある北側で、南側は後発で開発されたエリアだ。
バスから見える駅との関係 駅員さんに聞いてみた
このニュータウンからはバスで駅にやってくる人が多いという。たまプラーザ駅に勤務している若手駅員さんの梅崎悠生さんにも話を聞くことができた。
「駅の地下の北側と南側それぞれにバスのりばがありまして、そこから各方面に路線バスが出ているんです。だから平日の朝は、バスが着くとそこからたくさんの人が電車に乗り換える、という流れができています。改札窓口に立っていると、休日はバスのりばの案内から商業施設の案内までいろいろ。やはり平日と休日では雰囲気が少し変わります」(梅崎さん)
バス路線がいくつも伸びているのはたまプラーザ駅に限らず、この一帯の特徴でもあるという。柴沼駅長は、「違うバスに乗れば他の駅にいくこともできるので、地元の方はうまく使い分けているんじゃないでしょうか」と話す。
たとえば通勤のときには最寄りの鷺沼駅までのバスに乗り、休日のショッピングのときはたまプラーザまでのバスに乗る。そうした使い分けができるあたり、駅から徒歩圏内でなくても充分に便利なのだろう。