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結婚は「もう十分!」

「私は、結婚は1回でもう十分でございます!(笑)そりゃあもう、結婚は1度で済んだらそれが一番ですよ。でも他人同士が一緒になる結婚は、縁次第のものだからねえ……。

 私は景子さんとはちょっと違って、横綱じゃなくて十両に落ちていたときの親方と結婚しました。今思えば、海のものとも山のものともわからない勝負師と一緒になったんだけど、結果、大関にまでなってくれた。その後、親方は部屋も持って、私も女将として頑張ってきたから、自分の中で全部やり遂げたっていう思いがある。悔いが残ってないの」

藤田紀子(2004年当時) ©文藝春秋

コロナ禍でも感じた“一人の幸せ”

 そういう藤田は、現在“おひとりさま生活”を思う存分楽しんでいるようだ。

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「私がずっと1人だから、知り合いに『犬とか飼ってるんでしょ?』と聞かれることもあるんだけど、もう生き物が同じ屋根の下にいるのは結構です、って思っちゃう(笑)。

 だから新しい人見つけて……なんて全く思わない。1人でいる時間が幸せなんです。女将時代から考えると、体調悪い時に病院にかかれるだけで本当にうれしいの」

 最近、新しく挑戦したこともあるという。

「この前初めて自分でバスに乗ったんです。勝(花田虎上)の家の近くにコストコが出来たから、連れていってもらおうと思って。

 電車の乗り方も最近覚えたの。71歳で免許返納するまで47年間、名古屋場所も全部自分で運転していたのですが、いまはどこに行くにも電車なんですよ」

貴乃花光司氏(48) ©文藝春秋

 そして、最後には河野に対してこうエールを送った。

「うまくいかなかったら次の幸せ見つけて、っていうのは大事よね。それでほんとに人生100年歩めたら素敵じゃないですか。私はちょうど景子さんくらいの歳で離婚して、もう結婚は十分だって思ったけど、新しい道を見つけた景子さんには本当に幸せになってほしいと思っています。縁のあった方が不幸になるのは嫌ですから。願うのは本当にそれしかないですよ」

 河野は「週刊文春」の直撃に「私ね、彼と話している時、ずっと笑っているんですよ」とウー氏との生活を語っていた。

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