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今後も声優業界が存続するためには

――このまま声優の偏りが進むと、一種の人材不足になりますね。

島本 まぁ、業界が消滅するというか。劇場用作品で俳優さんがキャスティングされることが多くなっちゃったでしょう。それが良いか悪いかは別として、俳優さんばかりになってしまうと作品の脇が薄くなるというか。あんまりこういうこと言うと、私もキャスティングから外されるかな(笑)。

 

――最後になりますが、島本さんにとって宮崎監督との出会いにはどんな意味がありますか?

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島本 いまも声優として残っていられるのは、宮崎さんとの出会いがあったからだと思います。出会っていなかったら、声の世界ベッタリにならなかったんじゃないかなと思います。売れない俳優生活を続けていたかもしれないです。

写真=鈴木七絵/文藝春秋

【参考文献】
▽「映画 風の谷のナウシカ GUIDE BOOK 復刻版」徳間書店 2010年
▽「島本須美 これからの私」徳間書店 1984年
▽責任編集・養老孟司「キネ旬ムック フィルムメーカーズ 宮崎駿」キネマ旬報社 1999年
▽浦谷年良「『もののけ姫』はこうして生まれた。」徳間書店 1998年

 

ワーナーミュージックより、島本須美さんのアルバム『sings ジブリ リニューアル ピアノ バージョン』が発売中。