2020年(1月~12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。映画・ドラマ部門の第4位は、こちら!(初公開日 2020年8月15日)。
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人生でもっとも心に残っている「自分史上最高のドラマ」は何ですか――。文春オンラインメルマガ読者を対象に募集した「自分史上最高のドラマ」アンケートには、3433票(男性51%、女性49%)もの熱い声が集まりました。
アンケートは7月3日から31日までの約1カ月間にわたって実施され、1位=7点、2位=5点、3位=3点、4位=2点、5位=1点として集計。同一タイトルのシリーズ作品、リメイク作品は1つの作品として集計し、それぞれの作品の評価はコメント欄で紹介しています。
本稿ではいよいよベスト10をカウントダウンで紹介していきます。(全2回の2回目/11~20位ランキングから続く)
10位「古畑任三郎」(フジテレビ系・1994~1999年)
10位には、田村正和の人気シリーズ「古畑任三郎」がランクイン。古畑が額に指をあてながら殺人事件の犯人に対して巧みな推理を見せる、三谷幸喜脚本のミステリー作品です。犯人役には毎回ゲストで大物俳優が登場していましたが、SMAPなど当時のアイドルのほか、現役メジャーリーガーだったイチローまで本人役で出演するなど、異色の配役も話題となりました。物語冒頭、黒い背景の前に立った古畑の語りのあとに始まる本間勇輔作曲のオープニングテーマ曲も、古畑シリーズを強く印象づけています。
「後にも先にも毎週録画してでも観ていたドラマはこれだけ」(43・男)
「当時小学生でしたがクラスで大人気でした。今思い返しても、犯人役が毎回すごく豪華なメンバーで、コロンボ方式のストーリーもすごく面白かったです。あと今泉君のキャラも秀逸でした。今、西村雅彦さんがどんなに偉い役をやっていても『今泉君偉くなったなぁ』と思ってしまうぐらい強烈な印象を残しました」(35・女)
「三谷幸喜の脚本、犯人たちも魅力的だが、なんといっても田村正和さんが素晴らしい!」(58・女)
「様々な豪華ゲスト相手に、推理を見せて解決していく爽快なドラマ」(41・男)
「田村正和さんがとてもいい味を出していて、ストーリーがしっかりとしていて期待を裏切らない作りで素晴らしいドラマでした。再放送を見ましたが、何回見ても飽きないのでいまだに楽しめます」(46・男)
「それまでの『事件発生→犯人逮捕』という刑事ドラマとは違う、新しいスタイルのミステリーで、毎回楽しく見ていました」(58・女)
「魅力的なキャラクター。トリックと人情がからまる見事な脚本」(52・女)
「三谷幸喜さんの脚本と古畑任三郎役の田村正和さん、今泉役の西村雅彦さんの演技が素晴らしい作品でした。この3人の呼吸がぴったり合った作品で、この3人以外の組み合わせは考えられないです」(67・女)
「田村正和見たさだった」(47・女)
「このドラマの中での田村正和さんの惚けた演技やセリフが面白く、再放送も何回観ても飽きません。こういう役が演じられるのは田村正和さんしかいないと思います」(27・女)
「古畑とデコパッチンされる今泉とのコンビの絶妙さがストーリーと共に魅力」(56・男)
「最初に見たとき、衝撃的でした。場面転換がない。舞台の人が脚本を書いただけのことはあるなぁと思いながら見たのを覚えています」(48・女)