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コロナ禍のおかげで娘がブランコに乗れるようになった

――コロナ禍で子育てに変化はありましたか?

高垣 緊急事態宣言が出たころ、2カ月ぐらい仕事がなかったので、ずっと娘と家にいました。でも、四六時中一緒にいられて幸せなのに、どんどんやつれていく自分もいましたね。ご飯は3食作らないといけないし、常にキッチンにいるか洗濯機回しているかで朝ごはんの食器を片付けようと思ったらもう「お腹すいた」って言われちゃうし。

©文藝春秋

 でも、そこまで娘と一緒にいれる時間を過ごす事ってなかったからか、ちょっとした成長を直に見られたんですよね。自分で着替えられるようになったりとか、前は歯磨きしようとすると「やだやだ」言っていたのに、上手にはできないけど自分でトライしていたりとか。

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――娘さんのご様子はいかがでしたか。

高垣 状況が状況だったので、あまり遊びに行くことはできませんでしたが、近所の公園には行っていました。実は、娘はブランコが苦手だったんです。お友達はみんなやっているのに娘だけすごく怖がる。私が仕事をしていて、あまり乗せてあげられなかったからかな、とちょっと気にしていたんです。でも毎日やっていたら、怖がらずに乗れるようになって。

 寝る前に「今日は楽しかったね」と言ってくれたのもすごく嬉しかったですね。普段、私が忙しくしていると、そういうことを言いたくても言えなかったのかもしれない。子供と過ごす時間の大切さを改めて実感しました。色々と不安な時期でしたけど、ある意味では良かったのかもしれません。

©文藝春秋

――2020年は激動の年でした。今後のことって考えていますか。

高垣 あまり遠い先のことは分からないし、コロナのことも来年オリンピックができるのかということも分からないですよね。だから、もう「今」を考えることがベストなのかなって。先のことばかり考えていても、どうなるかわからない。だから毎日、自分がやるべきことや、やりがいに向かって一生懸命やっていたいかな。健康な体でいられたら、あとはあまり大きなことは望んでいないのかもしれないですね。いまは娘と一緒に過ごして、そばで成長を見守っていきたいです。

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