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2020年の言葉

2020/12/31

 さらに《30歳になる年を迎えるにあたって漠然と、頑張って海外の作品にも挑戦したいという想いはあります。僕の大きなゴールのひとつに海外のステージに立ちたいというのがあって》と、大きな目標も掲げている。それだけに、この「そやな。いっぱい未来の話しよう!」には心が抉られ、悔やんでも悔やみきれない思いに駆られた。

松岡茉優が「本当に素晴らしいあのお芝居を見てほしい」

 9月15日には、『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS)が放送された。三浦さんが演じたのは、大手玩具メーカーの御曹司で度を越した浪費癖で周囲を呆れさせている猿渡慶太。

 ドラマ放送の約1ヶ月前の8月2日。同作のヒロインを演じた松岡茉優は、MCを務めるラジオ番組『松岡茉優 マチネのまえに』で作品と三浦さんへの想いを語った。

松岡茉優さん(右) 『おカネの切れ目が恋の始まり』公式HPより

「(放送に対する)決断についてはまっさらな正解というのはないだろうなと思います。でも、私のとても個人的な気持ちとして、1ヶ月と少し、近くで相手役としてお芝居を受けていた身として、あの素晴らしい猿渡慶太という人物を皆様に見てほしいと思いました。猿渡慶太、サルくんは彼しかいないなと思います。本当に素晴らしいあのお芝居を見てほしい」

 その言葉通り、三浦さん=猿渡慶太は素晴らしい人物だった。

 周囲の目をまったく気にせずにキックボードで通勤。通勤中に寄ったコンビニで買ったバウムクーヘンを同僚や上司にふるまう。異動したばかりの経理部の面々と秒レベルで打ち解け、ちゃっかり仕事を手伝ってもらう。

「甘いの、冷たいの、あったかいの、全部飲みたいじゃん、トライアングルで飲みたいじゃん?」と、欲求のままコーヒー3種をテイクアウト。そして、後輩の横領とその動機を生んだ経済的困窮を知るや「ポジティブ大事よ」ととがめることなく励ましてやる。