『スマブラ』はこれからも進化を続ける
任天堂のオールスターが登場するとはいえ、キャラクターの知名度も足りなかった。「マリオ」、「ピカチュウ」、「ドンキーコング」あたりはともかく、「サムス」や「キャプテン・ファルコン」に至ってはゲーム好きでも「誰?」と思ってしまっても不思議ではなかった。
しかし、桜井氏たちは「おもしろいゲームになる」という確信があるからこそ、『スマブラ』を作り上げた。同時にキャラクターたちの見た目や特徴も活かし、原作に対するリスペクトも込めた。最初こそ『スマブラ』の魅力は伝わりにくかったかもしれないが、そのうち人気は広まり熱狂するプレイヤーも増えていったのだ。
その後もシリーズは続き、ゲームキューブの『大乱闘スマッシュブラザーズDX』は現在でも大会が開かれるほどプレイする人がたくさんいる人気の高いタイトルになり、Wiiで発売された『大乱闘スマッシュブラザーズX』では他社のゲストキャラも参戦。最新作は超ビッグタイトルになり、著名タイトルの人気キャラクターが参戦しまくるとんでもない作品になったのである。
いまでこそ『スマブラ』は誰もが知るすごいゲームだが、初代が出るまでの苦労と22年間の積み重ねがあってこそ、いまの地位を築いている。しかも驚くべきことに、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』には追加コンテンツとして今後も新たなファイターが登場予定。つまり、さらなる成長を遂げるのは間違いないのだ。はたして『スマブラ』はどこまですごいゲームになるのだろうか。
・参考文献
『ゲームの話をしよう』(ファミ通Books) 著:永田泰大 2000年
・参考サイト
ほぼ日刊イトイ新聞 - 樹の上の秘密基地(https://www.1101.com/nintendo/nin4/index.htm)
社長が訊く『大乱闘スマッシュブラザーズX』
(https://www.nintendo.co.jp/wii/interview/rsbj/vol7/index.html)