「幕末の志士たちがあれほど莫大なエネルギーを持つことができたのは、彼らが無学だったのも大きな理由のひとつでしょう。ただその中にあって、高杉晋作という教育のあった人間を補助線にひくと、また違った維新の姿が見えてくるかも知れないね」

 

 明治維新150年を間近に控えた今年、実は高杉晋作の没後150年にもあたる。幕末や明治維新に材をとり、数々の傑作を世に送り出してきた漫画家の黒鉄(くろがね)ヒロシさんは、11月、高杉の足跡を振り返るフォーラムに、歴史学者の磯田道史さん、女優の有馬稲子さんらと参加する。

「維新のことを考えはじめると、本当に面白くて止められませんよ。なにより今の時代は、高杉たちが向き合い、克服してみせた厳しい国際情勢に似ているでしょう? たとえば北朝鮮や中国ね。そういう話も出ると思うから、あらためて維新に学びましょう」

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フォーラム「高杉晋作は日本の将来のために何をやろうとしたか」
11月18日開催 参加希望者は、はがき(9月29日消印有効)もしくはウェブサイト(http://www.daiwahouse.co.jp/forum/bunka/)にて応募
宛先・問い合わせ先
〒107-0051 東京都港区元赤坂1-4-2 知性ビル
石橋信夫記念館文化フォーラム事務局 tel.03-3403-6453