近年では俳優として活躍する生田斗真さん(36)や風間俊介さん(37)ら、“CDデビュー”以外のルートで確固たるポジションを築いた先輩も増え、進路の選択肢は増えましたが、今でもジャニーズにおける“CDデビュー”の重要さは小さくなっていません。
今回定年制が導入された22歳という年齢は、一般的に四年制大学を卒業するのと同じ年齢です。ジャニーズで働くことの意味、ひいては自分の人生と真剣に向き合うのにはちょうどいいタイミングでしょう。
ジャニーズでのキャリアに区切りをつけ、新たな道に踏み出すのもまた人生。
元ジャニーズJr.内ユニット「Love-tune」は、ジャニーズを離れたのちも同じメンバーで「7ORDER」としてグループ活動を続け、メジャーデビューを叶えました。
さらに「PRODUCE 101 JAPAN」オーディションを経て「JO1」として大活躍中の白岩瑠姫さん(23)も、元ジャニーズJr.です。
彼らのようにジャニーズとは別の形でアイドル道を進む人もいれば、芸能から距離を置いた人もいます。
元Jr.にとって「あの日々」はどんな体験か
そんな1人、かつてジャニーズJr.として活躍した30代のAさんに話を聞くことができました。華やかな世界で過ごした経験を後になって振り返った時、“ジャニーズJr.として過ごした日々”はどんなものなのでしょうか。
——Aさんは自らの意志で事務所を離れ、新しい道に進まれたそうですね。今現在はどんな風に生活されているんですか?
「今は会社員として働いています」
——ジャニーズJr.として活動していた当時、ジャニーズとはどんな契約形態だったのでしょう?
「私の在籍当時は、ジャニーズJr.に書面上での契約は存在していませんでした」
——在籍中、“CDデビュー”というものをどのようにとらえていましたか?
「誰もが自然と目指している目標でした。私も漠然とではありますが、目指しておりました」