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森七菜“電撃移籍”の舞台裏 かつては華原朋美も壇蜜も……タレントの“引き抜き”“移籍”はなぜ起きるのか

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 女優の森七菜(19)が、ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)とエージェント業務提携を結んだことが1月24日、同社の公式ホームページで発表された。SMAは、女優の二階堂ふみ、土屋太鳳、歌手のLiSAらが所属する大手芸能プロで、森は同社から「この度はファンの皆様、関係者の皆様にご心配をおかけしてしまい申し訳ありません。感謝の気持ちを忘れず、皆様に笑顔を届けられるよう努力してまいりますので引き続き応援頂ければ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします」などと記したコメントを発表した。

高校時代の森七菜 ©️AFLO

SMAの「引き抜き」ではない?

 森は、デビュー時からタレント、スタッフ数が少ない芸能プロのARBRE(アーブル)に所属していた。しかし、昨年12月に同社との契約解除を申し入れ、1月14日には同社の公式ホームページなどからプロフィールが削除され、インスタも消えた。翌日には森がSMAに移籍する方向で話が進んでいることが判明し、SMAもメディアからの問い合わせに「現場をサポートさせていただいていることは事実」と回答していた。 

 結局、SMAとは「業務提携」という形になったが、それは、SMA側が森を「引き抜いた」というマイナスイメージを払拭したい方策だろう。一般的な「業務提携」は、仕事を探す営業活動は行う一方で、日程管理や送迎、マネジャー業務などは行わない。だが、SMAは契約前から、現場をサポートすることを示しており、業界内では「事実上の所属」の見方で一致している。

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大分で見つけた「宝物」だった森

 ARBREから見れば、2016年夏に大分の飲食店で見つけた何にも代えがたい「宝物」を奪われた形だ。振り返ると、森はデビュー直後から、その透明感と演技力であらゆるオーディションを勝ち抜いてきた。行定勲監督のウェブCMで芸能活動を開始。NHK「やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる」、日本テレビ系「3年A組―今から皆さんは、人質です―」に出演し、アニメ映画「天気の子」ではヒロインの声を担当した。昨年、1人2役を演じた映画「ラストレター」の主題歌「カエルノウタ」で、ソニー・ミュージックレーベルズからCDデビュー。NHK連続テレビ小説「エール」でヒロイン(二階堂ふみ)の妹役を好演し、10月期のTBS系連続ドラマ「この恋あたためますか」で初主演を果たすなど、若手人気女優の確固たる地位を築いた。CMの本数、出演料も右肩上がりになることは確実。その最中での「電撃移籍」だった。