昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

特集クイズです

興味のある分野以外はまったくダメ

――木多くんはサークルの初期メンバーなくらいですから、もともとクイズは好きだったんですよね?

木多 小学校のときから大好きでしたね。テレビでやってるクイズを見て「あ、これ知ってる!」っていう感じがうれしくて楽しくて。それで、いろいろ知りたいと思っていろんな事典とか辞書を読んだり、『ナショナルジオグラフィック』を見たりしていました。勉強しろって親に言われれば言われるほど、そっちのほうに逃げてましたね。

――なるほど、今回の決勝戦では「南米の国、ベネズエラでみられる自然現象で……」という問題にすかさず「カタトゥンボの雷」と答えてましたけど、『ナショジオ』知識の蓄積あってのことなんですね。

木多 ああ、あれはそうかもしれないですね。でも、僕は興味のある分野以外はまったくダメで、だから中島さんに助けられてるところは結構あるんです。特に予選はさっき言った女子問題が多かったので。

中島 予選ではちょっと私ががんばって、本選以降はこっち(木多くん)のほうが強いので頼ってました。

 

優勝は顧問の先生も信じてくれなかった(笑)

――高校生クイズは各都道府県予選があって、勝ち抜いた代表高校47校+21世紀枠で選出された13校の全60校が東京の全国大会に出場。そこで勝ち抜いた10校がアメリカで戦うんですよね。

木多 そうです。僕たちは高1のときに初めて組んで初回は予選まで。高2のときはアメリカの本選まで勝ち進んだものの途中敗退でした。

――そして今回の優勝。高校3年間、ずっとペアを組んで、しかも有終の美を飾れるなんて、理想的じゃないですか。

木多 3年生になってから受験勉強に入って、しばらくクイズから離れてたんです。それに後輩に飛び抜けて強い子がいるので、今年は三重県代表として行くとしたら彼のペアかなあなんて思ってた。ところが、意外と女子問に苦戦したみたいで、僕と中島さんのペアが意外と善戦することになって。

中島 県予選中間発表では私たちが三重県1位って出て、信じられませんでした。結局、県予選では津高校が1位になって、私たちは2位。ところが21世紀枠で出場できることになって、もうそれだけで満足だったんですけど……。

木多 「優勝しました」って顧問の先生にニューヨークから電話したら「へー、そうなんだ。で、本当の結果は?」って信じてくれなかったくらいで、僕ら含めてみんな信じられないって感じでした(笑)。

大阪からも、名古屋からも、特急と急行を乗り継いで1時間半かかる三重県伊賀市の山間部。のどかな自然に囲まれた場所に桜丘高校はある