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国会でマスクをずらしては指を舐め…菅総理

 安倍政権時代は官房長官として、そして昨年9月からは総理大臣としてコロナ対策の指揮を執ってきた我が国のリーダー・菅義偉総理も、今年1月の国会では指をなめながら原稿をめくっていた。 

菅義偉総理。2021年1月21日、衆院本会議にて ©AFLO

 菅総理のコロナ対策は決してうまくいっているとは言い難い。多くの反対の声が上がる中、昨年10月にGoToトラベルキャンペーンをスタートさせるも感染は全国規模で拡大。昨年末に宣言した「勝負の3週間」にも敗北し、年明けに2度目の緊急事態宣言を発出するまでに追い込まれてしまった。 

 国民への説明は明らかに不足しており、支持率も急落。つい先日の国会では、コロナ禍の影響で経済的困窮にあえぐ家庭に対する給付金の有無について質問され、「最終的には生活保護がある」と言い放った無神経ぶりにも批判が集まっている。 

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わざわざマスクを外して“密”な会話…加藤官房長官

 昨年7月、参院の厚生労働委員会で“密”な会話を交わしていたのは、当時の安倍政権下で厚生労働大臣を務めていた加藤勝信官房長官。話をしている相手は、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(当時は新型コロナウイルス感染症対策専門家会議・副座長)だ。 

加藤勝信厚労相・尾身茂新型コロナウイルス感染症対策専門家会議・副座長(共に当時)。2020年7月2日、参院厚生労働委員会にて ©AFLO

 コロナ対策で陣頭指揮を担ってきた二人だが、残念ながら今のところ失敗続き。特に加藤氏は厚労相として対応した「ダイヤモンドプリンセス号」の件で、「市中感染という概念がちょっと分からないんですけれど」という発言があったように、感染症に対応するには専門知識が足りないようにうつった。 

 昨年5月には、厚労省が医者に相談する目安として示していた「三七・五度以上の発熱が四日以上」という文言を削除する際に、以前から都道府県には柔軟な対応を求めていたとして、この文言を基準と捉えられたことを「われわれから見れば誤解」と述べた。まるで国民や保健所の理解不足が原因かのような発言も物議を呼んだ。