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2021/02/04

イソジンを大プッシュ、吉村洋文大阪府知事の「鼻マスク」

 昨年のコロナ対応で全国区に名前を売ったのが吉村洋文大阪府知事。連日のようにメディアに登場して情報を発信する姿に対し、「吉村寝ろ」の好意的なエールが相次いだ。写真は昨年6月に大阪府の新型コロナウイルス対策本部専門家会議に出席した際のものだ。 

吉村洋文大阪府知事・松井一郎大阪市長。2020年6月12日、大阪府新型コロナウイルス対策本部専門家会議にて ©AFLO 

 とはいえ派手にぶち上げた「大阪モデル」は基準がグダグダで尻すぼみに。早ければ昨年秋にも接種が始まると豪語した「大阪ワクチン」もいまだ実用化に至っていない。他にも「嘘みたいな本当の話」として、コロナ対策にイソジンを推奨するなど、科学的根拠の薄い対策に飛びついて大風呂敷を広げる言動は、称賛の一方で失笑も誘っていた。 

 また、連携していた大阪維新の会の盟友・松井一郎大阪市長も、トップダウンで雨がっぱの寄付を呼び掛けたところ、「医療現場で使える代物ではない」と批判を浴びた。 

 この二人はコロナ対策のドサクサに紛れて大阪都構想の住民投票を推進したコンビであることも忘れるわけにはいかない。都構想は否決され松井市長は任期満了後での引退を宣言している。そんな二人が率いる現在の大阪は、人口当たりの新規感染者数などの指標が東京を上回る医療崩壊寸前の状況だ。 

リコール不正騒動で話題の名古屋市長も…

 写真は昨年4月、1回目の緊急事態宣言が発出される前日のもの。名古屋市の河村たかし市長は、名古屋地域の伝統工芸である絞り染め「有松・鳴海絞」のマスクを着用して記者会見に対応していた。 

 もちろん地元工芸のアピールのためであり、自分が公の場に立って発信することの重要性を十分に理解していたはず。それだけに間違った鼻出しスタイルは残念だった。 

河村たかし名古屋市長。2020年4月6日、記者会見にて ©時事通信社

 もっとも昨年の河村市長でいえば、コロナ対策以上に目立っていたのが愛知県の大村秀章知事に対するリコール署名活動。河村市長は、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長らが中心となった署名活動を堂々と支援。43万筆を超えるリコール署名が提出された。

 ところが先日、署名の83%が同一筆跡などによる無効署名であることが発覚。河村市長は即日、「僕も被害者、怒りに震える」と、無関係をアピール。そんな時間があればコロナ対策に注力してはどうだろう。