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オンライン授業ならではの可能性
――オンライン授業の継続を求める声が多いことをどう思いますか。
「私自身もオンライン授業は残していいと思っています。従来なら同じ時限にやっているほかの授業は受けられませんでしたが、録画ならそれができます。3限が駒場(キャンパス)で4限が本郷(キャンパス)という授業の組み合わせは無理でしたが、それも可能になります。そういう自由さがオンライン授業にはある。対面とオンラインのどっちがいいかではなくて、どちらも提供されていて『選べる』のがいいですね」
――オンライン授業ならではの可能性があるということですね。
「先生方と話していて思うのは、オンライン授業で行われているように資料を配布しておき、学生に事前に読ませて授業はディスカッションをやるというふうに変わっていくといいと思います。日本は『知識を教える』型の教育をずっと続けていますが、それとは違う波に乗るきっかけになるかもしれません。学生にとっては大変だけど、面白くなると思います。コロナが終わったから元に戻ろうね、ではない道を探るべきだと思っています」