Airlloの主要顧客は欧米とあって、台湾での知名度は決して高くないが、台湾のアップル社ではAirlloマスクを社員に支給しており、オフィスワーカーからショップスタッフに至るまで、全員がAirlloマスクを着用しているという。常に先端をゆく企業ならではの取り組みといえそうだ。また、2020年末には、フローラルプリントをリリースし、時代感をより意識したラインナップになっている。
“透明マスク”を開発中! 試作品はすでに完成
進化はさらに続く。マスクと共にあるウィズコロナの生活の質の向上のため、元點科技が開発中なのが透明マスクだ。マスク全体を極薄のオーガンジーのような質感で作ることで、花嫁のヴェールのような透け感を実現。透明部分が口元だけではないのが最大の特徴だ。
カラーは、現時点で決定しているのはブラックとホワイトの2色だが、多色展開の予定もあり、試作品はすでに完成しているという。
「開発に至ったのは、コミュニケーションの円滑化が急務だと考えたからです。読唇術で会話をする聴覚障害者の方々にとってはもちろん、医師、アナウンサー、教職者、サービス業……表情がコミュニケーションの重要な鍵となる職業は枚挙にいとまがありません。
また、日常生活においても、マスク越しの会話は、濃色のサングラスをかけたままの会話と同じで、どこか距離感があり、親密になりにくいものです。日本ではテレビ出演者がフェイスシールドや口元だけのマウスシールドを使っていると聞きますが……透明マスクが発売となった暁には、ぜひ活用していただきたいですね」
くだんの“シールド”系は、隙間だらけの無防備さがネックとなっているわけだが、プリーツマスクでも、着用方法によっては、効果が激減しているという。
「そのため、弊社ではフィット感の高い立体マスクのみを発売していますが、プリーツマスクを着用する場合は、鼻と頬の部分に隙間ができないよう、ぴったり密着させる必要がありますね」