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俳優を仕事にしていく“覚悟”

「最初は仕事という仕事もほとんどしていなくて、事務所でのお芝居のレッスンもすごく嫌でした。ものすごく理不尽に怒られるんです。何もわからないのに、『お前のこことここがだめだ』とか言われて、『どこですか、それ』みたいな(笑)。周りの友達は遊び惚けているなかで、『なんで俺だけこんなつらい思いしないといけないんだ』とずっと思っていました。

 でも、20歳を過ぎた頃、それまで本当にくだらないことでゲラゲラ笑って遊んでいた高校の同級生たちが就活の話をするようになって、そこではじめて、『もしかして俺が今やっているのは仕事なのかな』と思ったんです。それまでは俳優を仕事にしていこうという明確な思いはまったくなく、ただヌルヌルと生きていたんですけど、『そうか、これは仕事だったのか。だったらちゃんとやらなきゃ』と意識が変わりました」

 

 俳優として、「いつか出たい」と思いながらも遠い目標だった大河ドラマ。初出演にして主役という大役を担うものの、新型コロナの影響で撮影開始が大幅に遅れるなど、放送開始までの道のりは甘くなかった。

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「『青天を衝け』は、これまでの大河ドラマとはずいぶん雰囲気のちがうものになると思います。今、この変化の瞬間に、観てくださる方々に勇気を与えられる作品にしたいと思っています」

出典:「文藝春秋」3月号

 12年前のオーディション秘話や俳優人生の転機、昨年初挑戦したコメディミュージカルについてなど、6000字を超える吉沢亮さんへのインタビュー「渋沢栄一を生き抜く」全文、そして撮影の合間など日頃あまり見ることのできない顔を写した8ページグラビア「日本の顔」は、「文藝春秋」3月号および「文藝春秋 電子版」に掲載されている。

文藝春秋

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大河初主演・吉沢亮「渋沢栄一を生き抜く」