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2021/02/24

YOKOHAMA NAVYBLUEの濃紺の列車が待っていた

 そんな悲願の直通列車があるのだから、それに乗って二俣川駅に行こう。

 新宿駅の埼京線ホームには、相鉄線の濃紺の列車が待っていた。いわゆるYOKOHAMA NAVYBLUEと名付けられた全面塗装のオリジナル車両だ。似たようなデザインの車両ばかりが並ぶ新宿駅の中でひときわ異彩を放つ、その相鉄の列車に乗って二俣川駅を目指す。

 

 武蔵小杉までは湘南新宿ラインと同じルート。武蔵小杉からは東海道本線の貨物支線を走って地下に潜り、羽沢横浜国大駅からが相鉄線だ。新宿駅から二俣川駅までは約50分。早いのか遅いのかはなんともよくわからないが、横浜駅で乗り換える必要がないと思えば満足である。

駅舎全体を覆う巨大施設「ジョイナス」

 二俣川駅は2面4線の島式ホーム。橋上駅舎になっていて、ホームから階段を登ってコンコースに出る。このあたりまでは、とりたてて珍しいこともない普通の駅だ。ところが、改札口を抜けてからがスゴい。駅舎全体が「JOINUS TERRACE 二俣川」という巨大な商業施設に覆われているのだ。

 改札を出たところはちょっとばかり薄暗いが、それも商業施設の中にあるザ・私鉄ターミナルだからこその雰囲気だ。そこでさっそくジョイナステラスでお食事やお買い物、と決め込んでもいいのだが、あくまでもお仕事で訪れている。ジョイナステラスを横目に外に出てみることにしよう。まずは、南側である。

 
 

 南側は北側と比べると一段標高が高いようで、階段を登って駅前の広場に出る按配だ。駅前にはちょっとしたバスターミナルがあってその先には背の高いマンション。さらに駅前から南に伸びていく通りは上り坂。横浜市の西部は起伏の多い丘陵地であるということがよくわかる駅前風景だ。

 
 

「県下最大」のマンモス団地

 この南側のバスターミナルからバスを乗り継ぐと、その先は万騎が原の住宅地につながっている。万騎が原の住宅地開発を手掛けたのはもちろん相鉄だ。昭和30年代、相模鉄道が県とともに開発した一大ニュータウンで、完成当時は新聞に「県下最大の住宅地」などと書かれるほどのマンモス団地だった。その頃の二俣川駅は、万騎が原への玄関口であったのだ。そしてその頃の二俣川には、まだ運転免許センターはなかった。