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やめないと叶わない目標ができた
――短期間のうちにやめる決断をした理由はどこに?
半ば衝動的です。長いあいだ深く考えて「こういうビジョンに基づいた決断だ」と行き着いたわけじゃないので。でもそのとき不思議と、やめても自分なりになんとかやれそうかな、という自信が持てたんですよね。
それからいちばん大きかったのは、やめないと叶わない目標ができたこと。オリエンタルラジオ20周年、僕らがやってる音楽ユニットRADIO FISH10周年を同時に迎える2025年に、日本武道館でお祭りのような公演をしたいと、吉本をやめるときにあっちゃんが言い出した。
あっちゃんと僕が主導して、思い描いた通りの興行をするには、ここでふたり揃ってやめておいたほうが話が進みやすかったんですよね。大きい目標に向けて、これからそれぞれの道を歩いていこうと決心したわけです。
退所直後に著書を出したのはまったくの偶然
――退所して独立したのが1月のこと。その月のうちに、初の著書『PRIDELESS』を刊行。このタイミングは計算ずくのもの?
いえ全然。前から出版の話は決まっていて、たまたまいい頃合いに出せることになっただけ。まったくの偶然なんですよ。あまりにグッドタイミングだから、「藤森が退所を機にすべてを洗いざらい暴露する!」みたいな本に見えてしまうかもしれないけど、全然そんな内容ではないです。まあ暴露本だと勘違いして手にとってくださる人もいるかもしれないから、そういう人に対してはしれっと黙っておこうと思いますが(笑)。
【後編 「“今日この撮影か、しんどいなあ”ということはなくなった」 オリラジ藤森がたどりついた“競わない楽な生き方” を読む】