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「“今日この撮影か、しんどいなあ”ということはなくなった」 オリラジ藤森がたどりついた“競わない楽な生き方”

藤森慎吾さんインタビュー#2

2021/02/27

 昨年末に吉本興業を退所した、オリエンタルラジオの藤森慎吾さん。相方の中田敦彦さんは家族でシンガポールに移住したが、コンビとしての活動は継続するという。

 そんな藤森さんが、2003年のオリラジの結成、「武勇伝」のネタや「チャラ男」キャラでのブレイクなど、半生を振り返った書籍『PRIDELESS(プレイドレス) 受け入れるが正解』が話題だ。「こだわらない 逆らわない 競わない 諦めない」という気取らない考え方の理由や、今後の芸能生活について話を聞いた。(全2回中の2回目。前編を読む)

藤森慎吾

本のタイトルが『PRIDELESS』になった理由

――暴露本ではないとなると、さてどんなことが書いてある?

 これまでの自分の経験から、ちょっとした生き方のコツみたいなものが導き出せたらいいかなと思って、本の企画をスタートさせたんです。やってみると、本づくりっていいもんですね。自分のことをぐっと客観視するきっかけになって。こんな機会でもないと、自分のことをここまで真摯に見つめ直すなんてことはないですから。

 自分の内側に深く潜ってみてよくわかったのは、ほんとに自分は何も持っていないんだな、からっぽだなということ。ものすごく特別な才能があるわけでもなし、小さいころから心に決めて打ち込んできたものもない。あまりにふつうすぎるし、いつだって周りに頼ってばかりでここまでやってきた。

 逆に言うと、よくそんなふうでこれまで生きてこられたなと、自分のことながら半ば呆れ、半ば感心してしまいました。

『PRIDELESS(プライドレス) 受け入れるが正解』(藤森慎吾 著)

 そこまで考えを進めてみると、ふと気づきました。ああ、これが自分の特質なのかもしれないなと。何もないし、からっぽだ。だったらそれを認めてしまおうか。確固たる自分の意志やプライドを持たず、そういう自分を表明して生きていってもいいかなって。

 それで本のタイトルも『PRIDELESS』って付けてもらって、こだわりなくすべて受け入れる生き方を全面的に打ち出してしまえ! ということになりました。

 この「プライドレス」って言葉、僕はけっこう気に入ってるんですよ。すごく端的に僕のことを表しているように思うんですけど、どうですかね?