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「シャンシャンのフンが1日20キロ以上に」休園中の上野動物園、担当者が語る“やりがいと苦労”

2021/03/06

 新型コロナウイルス感染症のさらなる感染拡大防止のため、2020年12月26日より臨時休園を余儀なくされた、東京都の上野動物園。前回に続き 2度目となる休園。来園者が消えた動物園で、同園の人気者のジャイアントパンダをはじめとした動物たちは、どう過ごしているのだろうか。

竹を食べるシャンシャン ©(公財)東京動物園協会

とても静かな園内

「2度目の休園だから変わったということは、特にありませんが、前回を参考にして、飼育係を2チームに分ける態勢をとっています」と話すのは、上野動物園教育普及課長の杉野隆さん。

 ほかにも、職員の出勤時間をずらす、執務室を分けるなどの工夫で、新型コロナウイルス感染症への対策をしているのだという。これは、万が一誰かが感染してそのチームの係員が濃厚接触者となった場合も、もう一方のチームは稼働して、動物の世話を継続できるようにという対策だ。

「休園している間は、お客様もいらっしゃらないので、園内はとても静かです。飼育係を2チームに分けているので、出勤している人数自体も普段より少ないですね」と話す杉野課長。

 休園期間中は通常時と違って、決まった時間に開園準備をする必要がないため、時間に縛られることがない。そのため、少ない人数でも、安全重視で作業ができているのだという。

慣れないツイッターに苦労も

 今回の休園期間中は、管理職もツイッターに参戦。インタビューに答えてくれた杉野課長をはじめ、園長、副園長などが、それぞれ写真や動画を投稿している。

「ツイッターの公式アカウントでは、動物園に来られない方々に、ツイートで動物たちの元気な様子をお届けできればと考えています。

 私たちもあまり固くなりすぎないように、クイズ形式にするなどの工夫しているので、楽しみながら動物のことを理解していただければ、うれしいですね」と杉野課長。

 とはいえ管理職の方々は、使い慣れないツイッターに苦労しているようだ。

「私は普段、自分でもツイッターを使っていますが、園長と副園長は、あまりなじみがないようで、苦労されていますね。

 いい映像や写真は、パッと行って撮れるものではありません。それなりに粘って動物のタイミングを待つことも必要です。しかし、管理職は基本的に1人ずつしか出勤していない上に、相談や打ち合わせなど、休園中も意外と仕事が多いのです。

 せっかく投稿するなら、より興味深いシーンをお届けしたい。そうなると、どうしても撮影に時間がかかる。私自身、ほかの仕事とのバランスで、折り合いがつきにくいこともありました」