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「一人暮らしの家でガリガリに」「鬱でSNSをアラビア文字に…」 現役大学生が綴るコロナ禍1年間の現実

2021/02/27
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 高校時代からとても陽気で、大学1年生の頃は旅行にもしょっちゅう飛び回っていた子から出るような言葉とは思えなかった。彼女は身長が160cm近くあるのだが、体重が30kg台まで落ちたという。

「1年生の頃に大学で仲良くなった友達とも、コロナがきっかけで疎遠になったよ。(飲食店の)バイトも親に止められるし、本当に人と会えてない。Twitter見てても、トレンドにはコロナに関するデマ情報とか、他人の悪口とかばっかり書いてあるし。それ見てるだけで心が沈むから、全部アラビア文字の表示になるように設定したわ。そういう毎日に疲れちゃって、軽く鬱っぽくなって。大学もオンライン授業が続きそうだし、休学して自分の興味あることしようと思ってるんだよね」

©iStock.com

 もし東京にいる自分がコロナだったらという不安から、実家に帰ることもできず、1年間一人暮らしの部屋で孤独に耐えていたという友達。心身共にかなり疲弊していた彼女は結局、今年から休学を決意したそうだ。

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将来への焦りからマルチに手を染めてしまった彼氏の末路

 別の女友達からは、彼氏に関する悩みを打ち明けられたことも……。

 大学生同士のその女友達と彼氏は、付き合って1年ほど経っていて順調な交際だったという。だがコロナの影響で、どうやら彼氏がマルチ商法にハマってしまったらしく、別れるかどうか迷っているといった相談だった。

「彼氏がだんだん怪しい感じになっているの。本人は、海外では当たり前のビジネスだって言い張ってるんだけど、明らかに怪しい。今は会費のほうが給料より多いけど、後々、給料が会費よりも上回るとか、SNSで人を勧誘すればするほど自分のランクが上がるとか……。コレって絶対マルチだよね?」

 確かに話を聞く限り、典型的なマルチ商法に思えた。友達の彼氏はまんまとハマってしまい、毎日勧誘の定型文を様々な人に送り続けていたらしい。